Alien vs. Voodoo!──DELLとHPのゲーミングPC代理戦争2008 International CES(3/3 ページ)

» 2008年01月10日 16時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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本格始動はいつになるのか?3-way NVIDIA SLIとCrossFireX

 ハイエンドゲーミング環境といえば、マルチGPU技術。NVIDIAの「3-way NVIDIA SLI」にAMD(ATI Technologies)の「CrossFireX」が2007年の第4四半期に相次いでリリースされたが、ゲーミングPCのデモイベントが少なからず行われていた2008年のCES会場でもなかなか見かけることができなかった。そもそもNVIDIAは展示ブースを出していないし、AMDのブースもゲーミングPCの体験ブースに多くのスペースを用意しながら注目の「グラフィックスカード4枚構成によるCrossFireX」は展示されていないという状況だ。

 数少ない例として挙げられるのが、CESの「Gaming Showcase」ゾーンに出展していたゲーミングPCベンダー「WarMachine」のGeForce 8800 GTXによる3-way NVIDIA SLIマシンと、Thermaltakeのブースに展示されていた、4枚のRadeon HD 3870によるCrossFireXマシンだ(ただし、ThermaltakeのマシンはCatalystの対応がまだ完全でないということで3DMark06の動作などはさせてもらえなかった)。

 コンシューマーゲーム専用機を超える超高解像度で快適なゲーム環境を実現するためにGPUベンダーが繰り出しだ切り札ともいえる新世代のマルチGPU技術だが、ゲームタイトルの対応、そしてドライバの対応という基本的な部分も含めて、本格始動にはもう少し時間がかかりそうな感じだ。

WarMachineで動いていた3-way NVIDIA SLIマシン(写真=左)とThermaltakeのブースで動いていた4枚のRadeon HD 3870によるCrossFireXマシン(写真=右)。ただし、CrossFireXは導入している「Catalyst 8.45」では対応が完全でなく、デバイスマネージャーで確認したところ、3枚のRadeon HD 3870しか認識されていなかった

クーラーユニットではThremaltekのライバルであるZalmanもブースを出していたが、その主役は意外にも3Dディスプレイシステム。ForceWareにZalmanが開発したパッチを適用して表示される画像を“特別な”メガネで見ると3Dに見えるという仕組みだ。そのほかガンタイプのマウスも展示されていた

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