ここまで分かった!――“Eee PC日本版”発売直前リポートヨンキュッパノートの衝撃(3/4 ページ)

» 2008年01月23日 08時30分 公開
[前橋豪,ITmedia]

購入時のSSD空き容量は約1.42Gバイトだが……

 Eee PC 4G-Xは4GバイトのSSDにWindows XP Home Edition(SP2)をプリインストールしているため、初期状態でのSSDの空き容量が気になるところだ。Windows XPのセットアップ直後は空き容量が約900Mバイトと1Gバイトを切っていたが、再起動すると仮想メモリの設定が自動的に変わり、約1.42Gバイトまで容量が増える。これがユーザーが自由に使える容量となるが、約1.42Gバイトの空きでは心もとない。

 実際の使用では、Windows XPのアップデートやウイルス対策ソフトなどのインストールでCドライブの空き容量はさらに減るので、付属の4GバイトSDHCメモリーカードにデータを極力置くように心がける必要がある。実際、原稿執筆時点で提供されているWindows Updateの「優先度の高い更新プログラム」を適用すると、空き容量は約836Mバイトになってしまった。ちなみに4GバイトSDHCメモリーカードの仕様(スピードクラスなど)だが、ASUSの日本法人によれば未確定とのこと。実際に発売されてみないことには分からないが、関係者からは「A-DATA製のカードになる見込み」との未確認情報が得られた。

 CPUは、インテル製ということ以外の情報が公開されていないが、海外版と同様にCeleron M 900MHz(プロセッサー・ナンバーではCeleron M 353)を搭載しており、動作クロックはやはり630MHzに下げられている。CPUコアは90ナノメートルプロセスで製造されたPentium Mの2次キャッシュ縮小版「Dothan-512K」で、2次キャッシュは512Kバイト、FSBは400MHzだ。チップセットも非公開だが、グラフィックス機能内蔵のIntel 910GMLEとなっている。

Windows XPセットアップ直後のSSD空き容量は約900Mバイト(写真=左)だが、再起動すると約1.42Gバイト(写真=中央)まで増える。ただし、Windows Updateで「優先度の高い更新プログラム」を一通り適用すると、空き容量は約836Mバイトまで減ってしまった(写真=右)。ここで、Windows Updateのカスタム設定でソフトウェアなどを追加すると、空き容量はさらに少なくなってしまう

システム情報を見ると、CPUは630MHz駆動のCeleron M、グラフィックス用を除くメインメモリの容量は504Mバイトだった(写真=右)。メインメモリの容量は、1Gバイト搭載時に0.99Gバイト、2Gバイト搭載時に1.99Gバイトとなる。CPU-Zでは、CPUがDothanコアのCeleron M 353と表示された(写真=中央、右)。ちなみにBIOSセットアップ(AMI)には、グラフィックスメモリの割り当て容量を変更する設定が用意されていない

Eee PC 4G-Xのデバイスマネージャ。SSDは基板上にフラッシュメモリが実装されているため、大容量のドライブなどに交換することはできない

 ソフトウェアは、「Windows Live Messenger/Writer/フォトギャラリー/メール」と「Adobe Reader 8」、そしてBIOSアップデート用ユーティリティの「ASUSUpdate for Eee PC」がプリインストールされている。そのほか、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの画面解像度、Webカメラ/無線LANモジュールのオン/オフが切り替えられるユーティリティを備えているのは便利だ。

 液晶ディスプレイは800×480ドット表示と縦の解像度が不足しがちなので、通常は800×600ドットで利用するほうが使いやすいだろう。その場合、デスクトップ画面が縦方向に120ドット分スクロールすることになる。

タスクトレイに常駐するユーティリティから、画面解像度、Webカメラ、無線LANの設定を手軽に変更できる(写真=左)。800×480ドットでのデスクトップ表示は、特に縦方向の解像度が足りない印象だ(写真=中央)。IE6によるWebブラウズでは、一度に閲覧できる情報量が少なすぎるので、Windows Live Toolbarやステータスバーを非表示にしたり、各アイコンのサイズを小さくする、もしくはF11キーを押して全画面表示モードにするなどの工夫が求められる(写真=右)

 今回入手したセットアップDVD(ASUSサポートDVD)は最終版ではなかったが、内容を確認したところ、各種デバイスドライバとユーティリティが個別にインストール可能になっていた。リカバリ用のイメージもこのDVDに入っており、USB接続の光学ドライブから直接起動して購入時の状態(Windows XP+各種ドライバ+付属ソフト)にリカバリできる。ただし、セットアップDVDからOSだけを導入して、後からインストールするソフトを個別に選ぶといったことはできなかった。

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