快適操作で“エコ”にも配慮した小型レーザー複合機――キヤノン「Satera MF4270」(1/2 ページ)

キヤノンのA4モノクロレーザー複合機「Satera MF4000シリーズ」に新モデル「MF4270」が追加された。ADF搭載のコンパクトボディにネットワーク機能を凝縮しながら、20ppm/cpmという高速印刷も魅力だ。

» 2008年02月25日 10時00分 公開
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コストパフォーマンスの高いSatera MF4000シリーズに新モデルが登場

新たに追加された「Satera MF4270」

 キヤノンのレーザー複合機「Satera」シリーズは、2007年からアグレッシブに市場展開を図ってきた。同社のモノクロレーザー複合機のラインアップに、軽量コンパクトで高速印刷が可能な「Satera MF4150/4130/4120」を2007年1月に投入し、同年5月にはネットワーク対応の最上位モデルとなる「Satera MF4680」を追加した。

 さらに2008年1月には、最上位モデルの直下に「Satera MF4270」を、そしてエントリーモデルの「Satera MF4010」を加えることで、ついにフルラインアップを完成させたと言えるだろう。特に新規2モデルは、本体カラーを従来のホワイトからブラックを基調にすることで、より落ち着いた雰囲気に仕上がっている。

 ここでは、1月25日に発売されたばかりのSatera MF4270(以下、MF4270)を取り上げ、その使い勝手や20ppm/cpm(A4の場合)という高速印刷の実力を見ていこう。

 新モデルのMF4270は、プリント、コピー、カラースキャナ、ファクスの4つのファンクションに対応した4in1モデルで、Satera MF4680とSatera MF4150の間を埋める製品となる。Satera MF4680はネットワーク搭載やScan to USB機能、ネットワークでのスキャナ共有などをサポートする高機能モデルであり、一方のMF4150はネットワーク機能を持たずScan to USB機能などを省いたシンプルなモデルだ。この溝を埋めるべく、両面印刷に対応して100BASE-TX/10BASE-Tの有線LAN機能を標準搭載したMF4270が追加されたことにより、「手ごろでネットワーク機能を備えた複合機が欲しい」というユーザー層をフォローできるようになったわけだ。

 なお、新規追加のMF4010は、プリント、コピー、カラースキャナ機能を持つA4モノクロレーザー複合機としては、非常にコストパフォーマンスに優れた製品となっている。

オンデマンドで省電力、ファンレス動作で低騒音

 MF4270の主なスペックをまとめると、印刷解像度は600dpi×600dpi(ソフトウェア処理により1200dpi相当×600dpi)、スキャナ部の読み取り方式はCISで、スキャン時の光学解像度は600dpi×1200dpi(RGB各色8ビット入出力)、コピー時では600dpi×600dpi(256階調)となる(スキャナ機能はUSB接続時のみ利用可)。複写方式はコピー機で用いられる間接静電転写方式で、印刷も同方式によって出力される。

 プリントとコピーの性能は、Satera MF4000シリーズ共通で最大20ppm/cpm(原稿台読み取り時)のエンジンを搭載する。大量コピー時に重宝するADF(自動原稿送り装置)は片面読み取りで最大約35枚を給紙でき、紙送り速度は高速な20cpmエンジンに合わせて毎分20枚となっている。定着方式は、用紙が通過する間だけ定着器を瞬時に加熱する同社おなじみのオンデマンド定着方式で、ウォームアップレスの高速起動と低消費電力を両立。ファーストコピー時間は約9秒と短く、待機時の消費電力は3ワットと省電力で、ファンレスゆえ待機時に耳障りな騒音が発生しない点も見逃せない。

 ちなみに、使用済みカートリッジを1本からでも無料で訪問回収する「キヤノンカートリッジリサイクルプログラム」に対応して“エコ”にも配慮しているほか、機器選定時に重要な指針となる国際エネルギースタープログラムグリーン購入法に適合済みで、エコマークの認定やグリーン購入ネットワークの登録、EUが実施する有害物質規制であるRoHS指令にも対応と、環境負荷の低減が図られている。

トナーと感光体が一体になったSatera MF4000シリーズ共通の「カートリッジ304」(写真=左)約2000枚の印刷が可能(A4用紙5%印刷時)で、トナーの交換は容易に行える。ADFユニットには最大約35枚まで給紙できる(写真=右)

軽量かつ小柄で有線LANと両面印刷機能を標準搭載

従来機ではオプションだったネットワークインタフェースを標準で内蔵した

 Satera MF4000シリーズは軽量でコンパクトなボディも魅力だが、本機もその例に漏れない。本体サイズは390(幅)×442(奥行き)×455(高さ)ミリと小柄で、重量は約13キロと成人男性なら軽々持ち運べる。設置面積は、数あるモノクロレーザー複合機の中でも最小クラスを維持しており、これなら本体の設置に苦労することはなく、部屋のレイアウト変更時などでも楽に移動できるだろう。

 立方体に近いスクエアなボディや、本体の前後と上部に局面を用いたライン取りなどもMF4680と共通だ。ただし、MF4680がホワイトとグレーのツートーンカラーだったの対し、本機はブラックとグレーのツートーンカラーになっており、MF4680より落ち着いた感じの雰囲気になった。どちらかといえばオフィス環境で違和感なくとけ込んだMF4680に比べ、個人商店や個人事務所といったSOHO環境に設置しても違和感なくフィットするのが本機と言えるだろう。

横幅が390ミリのコンパクトなボディは新モデルでも健在(写真=左)。両脇に本や資料を立てかけられるフラットな形状も目を引く(写真=中央)。主な端子は背面(写真=右)に、主電源スイッチは左側面に用意される

 さて、前述の通り本機の特徴は、100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LANを標準搭載(USB 2.0での接続も可)したことにある。これでネットワーク経由の印刷および複数のPCから出力が可能になった。また、両面印刷機能を装備しており、印刷以外にも受信したファクスを両面で出力することもできる。ファクス機能はSuper G3に対応し内蔵メモリに標準的なA4原稿を最大で約256枚も受信可能だ。ワンタッチダイヤルは8件、短縮ダイヤルは100件、最大124の宛先への同報送信やPCからのファクス送信も対応と、ビジネスユースで十分なファクスの送受信環境が用意されている。また、商店やSOHO、個人ユースなどでファクス専用回線を持たなくても外付け電話機の接続時に、電話着信とファクス受信を自動的に切り替えられる鳴り分け機能を備えているので、一回線で電話とファクスを利用できるのも便利だ。

MF4270のファクスドライバを指定するとPCからのファクス送信も行える。送信名簿やカバーシートもサポートする(写真=左と中央)。ネットワーク運用を行うとMF4270本体に内蔵されたHTMLメニューの「リモートUI」を呼び出してWebブラウザ上から各種設定の確認などが行える(写真=右)

機能別にまとまった操作ボタンとメンテナンスが楽な上部フロントアクセス構造

モノクロ液晶モニタは2ライン表示だ

 本機の操作パネルはSatera MF4000シリーズの上位機種共通のものだ。ボタン数は多めだが各機能ごとにまとまっているので扱いやすい。中央にあるモノクロ液晶モニタの左右に設定関連ボタン、その上部にコピー/ファクス/スキャンの切り替えボタン、そして左側にファクス関連、右側にテンキー(兼ダイヤル)や拡大/縮小(50%〜200%)、濃度、画質、ソート/2in1とスタート関連のボタンを配置する。細かいところだが、各ボタンは指が自然にボタン中央に行くように中央部がへこんでいるため押しやすい。

 そして本機に限らずSatera MF4000シリーズ全般に言えるのが、メンテナンス作業を楽に行えることだ。スキャナ部と操作パネルが上方に開く構造になっており、斜め上から見下ろす形で内部にアクセスできる。本体前面からアクセス可能なので作業スペースも必要最小限で済む。

トナー交換などのメンテナンス(写真=左)や、排紙(写真=中央)などは前面からアクセスできる。給紙も前面から行え、最大250枚の用紙を収納可能だ(写真=右)

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提供:キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月17日