ハイビジョン時代の液晶は動画性能で選ぶ!――三菱電機「VISEO MDT242WG」アンケートから見る液晶の理想型(1/2 ページ)

豊富なAV入力を搭載した大画面ワイド液晶ディスプレイが依然として人気だ。今回は、読者アンケートから分かったハイビジョン時代に求められる理想の液晶ディスプレイ像と、そこから導き出された注目の1台を紹介しよう。

» 2008年02月25日 10時00分 公開
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映像コンテンツの急速なHD化に呼応する液晶ディスプレイ市場

ハイビジョン時代の液晶ディスプレイに求められる要素とは?

 ここ数年間で液晶ディスプレイを取り巻く環境は大きく変化している。デジタル放送の普及を筆頭に、家庭用ゲーム機の世代交代、Blu-ray DiscやAVCHDビデオカメラの台頭など、あらゆる映像コンテンツが急速にハイビジョンへ移行しつつあり、PCの世界でもWindows Vistaの発売によって高解像度のワイド画面が重視されるようになった。

 昨今ではこうした環境の変化により、PC、ゲーム機、AV機器をまとめて接続できるハイビジョン対応の大画面ワイド液晶ディスプレイに大きな注目が集まっている。2007年の夏以降、AV入力対応の大画面ワイド液晶ディスプレイが各社から多数登場して市場をにぎわせているのは、多少割高であっても、画質、性能、機能に優れた製品を選びたいというユーザーが着実に増えている証拠だろう。

 それでは、この春にハイビジョン対応の大画面ワイド液晶ディスプレイを購入するなら、一体どのような製品を選べばよいのだろうか?

 ここに1つの興味深いデータがある。以下はPC USERと三菱電機が2008年1月に実施した「ハイビジョン時代の液晶ディスプレイ」がテーマの読者アンケートから、「ハイビジョン時代の液晶ディスプレイに求められる要素」を聞いた項目を抜粋したものだ。

質問:ハイビジョン時代の液晶ディスプレイに必要な要素はなんだと思いますか?

  • 十分な画面サイズ
  • フルHD対応の解像度
  • HDMI端子が複数あること
  • PCが複数台接続できること
  • 光デジタル音声出力端子があること
  • 動画ブレの軽減機能
  • ゲーム利用時における表示の遅延軽減機能
  • 用途別の画質モード(ムービー、ゲームなど)
  • 10ビットガンマ補正機能
  • PinP(ピクチャーインピクチャー)機能
  • 映像ソースが切り替えられるリモコン
  • 内蔵スピーカー
  • TVチューナーの内蔵
  • USBハブ機能の内蔵
  • その他


 アンケートに答えてくれたユーザーのPC歴は、63.4%が10年以上、31.8%が5〜10年未満と、PCのスキルが高い“こだわり派”が中心となっている。まずはこのアンケートの結果から、リアルなユーザーが今考える理想の液晶ディスプレイ像に迫ってみたい。

最優先はHD対応と大画面、動画やゲームとの相性も重視

アンケート結果の1位〜5位

 ここからはアンケートの質問項目を回答数が多い順にチェックしていこう。気になる1位は「フルHD対応の解像度」(90.2%)となっており、以下は2位に「動画ブレの軽減機能」(79.3%)、3位に「HDMI端子が複数あること」(72.4%)、4位に「ゲーム利用時における表示の遅延軽減機能」(66.5%)、5位に「十分な画面サイズ」(64.5%)と続く。回答者の半数以上がこれらの項目を必須の要素と考えている。

 フルHD(1080i/p)対応の高解像度とそれに見合った十分な画面サイズは、ハイビジョンを精細かつ迫力ある映像で堪能するのに欠かせない基本スペックとして、多くのユーザーが選択した。液晶TVでは40インチ超の大画面が当たり前だが、視聴距離が近くなる液晶ディスプレイでフルHD対応と言えば、解像度はより高精細な1920×1200ドット(WUXGA)、画面サイズは24インチクラスがポピュラーだ。

 HDMI入力端子はハイビジョン対応のゲーム機やAV機器でもはや標準のインタフェースに成長しており、複数の機器を同時にHDMIで接続し、デジタル接続ならではのシャープな画質でハイビジョンを味わいたいと考えるユーザーはやはり多かった。HDMIは映像と音声の信号を1本のケーブルで伝送できる手軽さも魅力だ。実際の液晶ディスプレイ製品では2007年の夏以降、2系統のHDMI入力を装備した製品が登場している。

 さらに今回のアンケートでは、動画ブレやゲーム利用時の表示遅延を軽減する機能が重視されていることが分かった。これらは液晶ディスプレイの弱点として指摘されることが多く、各社がさまざまな工夫を凝らしている。

 動画ブレの軽減機能では、中間階調の応答速度を高速化するオーバードライブ技術が一般的だが、それを上回る機能を持つものもある。ゲーム利用時の表示遅延を軽減する機能は、入力した映像信号の処理を一部バイパスして高速化を図る手法が標準的だ。動画ブレやゲーム利用時の表示遅延は、製品によって意外と差が出る部分なので、特にゲーム用途を考慮する場合は見逃せないポイントになるだろう。

リモコンや用途別の画質モードで多彩な入力系統を楽しむ

アンケート結果の6位〜10位

 アンケート結果の6位から10位を見ていこう。6位は「映像ソースが切り替えられるリモコン」(48.3%)、7位は「用途別の画質モード(ムービー、ゲームなど)」(41.5%)、8位は「PCが複数台接続できること」(36.3%)、9位は「PinP(ピクチャーインピクチャー)機能」(32.8%)、10位は「10ビットガンマ補正機能」(30.8%)となった。

 通常の液晶ディスプレイにとってリモコンの付属は不要に思えるが、入力系統が豊富なハイビジョン対応モデルであれば話は別だ。画面から離れた場所で映像を見ながら手軽に入力切り替え、音量調整、画質の微調整などが行えるリモコンは重宝するだろう。リモコンが付属する液晶ディスプレイはまだ少ないが、いくつかの製品がある。

 ムービーやゲームなど用途別にプリセットされた画質モードや、子画面表示を行うPinP機能は、ゲーム機やAV機器など、さまざまな機器を同時に接続して利用する場合に役立つだろう。また、AV入力だけでなく、やはりPC入力も複数欲しいというユーザーは少なくない。画質に関しては、明部から暗部までの階調を滑らかに表現できる10ビットガンマ補正機能の搭載が望まれている。階調表現が正確に行えるかどうかは、最終的な画質に直結する部分だ。

アンケート結果の11位〜15位

 10位より下の結果を見ると、11位が「TVチューナーの内蔵」(26.9%)、12位が「光デジタル音声出力端子があること」(25%)、13位が「内蔵スピーカー」(22.1%)、14位が「USBハブ機能の内蔵」(22%)、15位が「その他」(17.4%)となっている。

 アンケート結果の上位は、液晶ディスプレイの基本的な画質や機能に関する内容が多かったが、11位以下では付加機能が多く見られる。TVチューナーや音声の出力、USBといった機能はあれば便利だろうが、別途単体のTVチューナーやスピーカー、アンプ、USBハブなどを利用することでカバーできるため、優先順位はそれほど高くないようだ。

 なお、「その他」に関しては、1080i/pのドットバイドット表示や、アスペクト比を固定した状態での拡大表示、豊富な入力ソースへの対応、黒が締まった高コントラストの表示、目が疲れにくいこと、デザインのよさ、といった意見が多く見られた。

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提供:三菱電機株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月31日