「じゃ、α+は特価に……」――Vista Ultimate SP1 Σの予約開始で古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2008年03月03日 11時55分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「Vista SP1とXP SP3のどちらが選ばれるか。大きな分岐点でしょう」

ツートップ秋葉原本店で無料配布していた「Windows Vista SP1速攻!マスターガイド」

 2月29日、Service Pack 1(SP1)に対応したWindows Vistaの各バージョンが複数のショップに入荷した。従来どおりのDPS版DVD-ROMに、修正モジュールなどをまとめたSP1の差分CD-ROMを付属しており、Windows Vista Ultimateで2万5000円前後となっている。なお、SP1単独のCD-ROM配布などはまだ行っていない。

 Windows Vista SP1は、同OSの性能や信頼性を向上させる修正モジュールなどをまとめたパッケージで、マイクロソフトはファイルのコピーなどの作業が従来比で最大50%高速化されるとしている。2007年後半には、2008年初旬にリリースするというウワサが流れており、待ち望む声も多かった。

 なお、SP1適用済みのWindows Vista Ultimate(DSP版)を収録した限定パッケージ「Windows Vista Ultimate SP1 Σ(シグマ)」の予約販売も同日始まっている。同OSに加えて、「Windows Liveおすすめパック×Money plus edition体験版スペシャルCD」や小冊子、特製シールなどを同梱。ショップ独自のオマケがつく場合もある。価格はFDDとセットで2万5000円強となる予定だ。ラインアップは、32ビット版と64ビット版の2種類が用意される。

 また、ツクモ電機系列のショップでは、SP1 Σにビル・ゲイツのイラスト付きピンズやチョロQ、マイクロソフト製マウス「Wireless Notebook Optical Mouse 4000」などを付属した「ツクモ缶」も用意。FDDとのセットで2万7980円で予約を受け付けている。

TSUKUMO eX.のSP1 Σとツクモ缶の告知POP(写真=左)。Vista UltimateとFDDとのセットを特価で提供していた(写真=中央)。フェイス パーツ館で現在も売られているα/α+シリーズ。「ウチも安く出すかも……」とこぼしていた(写真=右)

 予約を開始したのが取材当日だったため、ユーザーの反応はまだつかみ切れていない。ただし、これまで登場したWindows Vistaの限定パッケージ(α/α+シリーズ)に対して、PCパーツショップではやや冷ややかな反応が多かったが、今回のSP1 Σについては、ヒットを期待する声も多く聞こえるようになっている。

 ある店員さんは「以前から、Vistaの普及はSP1リリース以降とウワサされていました。実際、かなり快適になるようなので、SP1 ΣはXPを使いながら様子見していた人たちが購入すると踏んでいます。意外とヒットすると思いますよ」と前向きに語る。

 それでも、慎重な意見が大半だ。T-ZONE.PC DIY SHOPは「SP1 Σもある程度売れると思いますが、XPも今年前半にSP3が投入される予定です。かなり速くなるというウワサも出ているので、ずっとXPを使い続ける人も多いでしょう。Vista SP1とXP SP3のどちらが主流になるか。Vistaの成功と失敗が分かれるターニングポイントになるでしょうね」という。

 ちなみに、従来からあるWindows Vista各バージョンや限定版のUltimate α/α+シリーズも、まだ複数のショップで販売されている。特に、TSUKUMO eX.は週末限定で、従来のUltimateとFDDのセットを5000円ほど安い1万9980円で販売していた。同店によると、α+シリーズも特価適用品だったようだ。

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