Windows Vistaが登場してから1年が経過し、修正モジュールやパッチをまとめた「SP1」が完成。2月末から、SP1差分ファイル付きのDSP版Vistaの販売が始まるなど、段階的な普及が進んでいる。アキバ各ショップは、SP1適用済みのVistaを採用した「Windows Vista Ultimate SP1 Σ」の予約受付も開始。3月15日に発売する。
SP1 Σは、Vista UltimateのDVD-ROMに加えて「Windows Liveおすすめパック×Money plus edition体験版スペシャルCD」などの付録を付き限定パッケージ。従来のWindows Vista Ultimate α/α+」の黒いパッケージから一新して、白を基調にしている。価格は2万5000円強だ。
アキバでのOSの売れ行きは、2007年秋まで「XP Professionalが一番ですね。その次がVista Ultimate」(某ショップ)という状況だったが、2008年明けからはVista Ultimateを一番人気に挙げるショップが増えてきている。
ある店員さんは「Vistaの人気がやや高まったのは、SP1がまもなく登場するからでしょう。従来比50%の性能向上が見込めるとあって、動作の遅いVistaを敬遠する理由がなくなります。それでも、まだXP Professionalも売れていますよ。こちらもSP3が投入されるようですから」と語る。
なお、Vista SP1差分ファイルをまとめたCD-ROMの無料配布はまだ始まっていない。複数のショップは「SP1 Σの登場前後、つまり3月中旬に始まると思います」と予想していた。
AMDの新チップセット「AMD 780G」を搭載したマザーボードが2月初旬から登場し、人気を集めている。RADEON HD 3400シリーズを搭載する低価格なグラフィックスカードを装着すると、チップセットの「Hybrid Graphics」機能により、低消費電力でハイパフォーマンスが得られるのが特徴だ。AMD AM2+やPCI Express 2.0をサポートしている。
第一弾は7日に登場したBIOSTARのmicroATXマザー「TA780G M2+」。1万3000円弱で出回ったが、売れ行き好調ですぐに入手困難となった。
第二弾は1週間後に登場したECSの「A780GM-A」。ATXサイズながら、1万2000円弱の低価格を実現しており、こちらも品薄ながら比較的入手しやすい状況となっている。PCI Express x16スロットを1基備える。
AMDのグラフィックス機能内蔵チップセットは以前から高い人気を誇っている。その理由をTSUKUMO eX.は「オンボードグラフィックスにしては性能が高く、ライトなゲーマーなら十分に実用できるレベルです。そのうえ1万円強と手頃な価格なので、安くマシンを組みたい人を中心に売れていますね。Athlon X2シリーズも安いですし。“自作は安い”を体現するなら、やはりAMD系が強いでしょう」と語る。
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