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レビュー2008年03月07日 12時00分 更新
白い新型の実力は?:最新Core 2 Duo搭載のMacBookを悩んだすえに買ってみた (1/2)45ナノ世代のCore 2 Duoを搭載した新型MacBookを購入した。いままで初代機(黒)を使ってきた筆者だが、新型はパフォーマンスがどの程度向上したのか? さっそく試した。2月26日、アップルは「MacBook Pro」と「MacBook」のモデルチェンジを行った。今回のモデルチェンジにおける最大の特徴は、全モデル計6機種すべてにインテルの最新45ナノプロセス技術で作られたCore 2 Duoプロセッサ(開発コード名Penryn)を採用したことだ。チップセットは従来と同じIntel GM965 Expressのままである。 インテルはモバイル向けの45ナノCPUであるPenrynを1月のCESで発表したが、その直後のMacworld ExpoでPenryn搭載のMacが発表されることはなかった。約2カ月を経て、全モデルへの搭載という形で発表となったわけだ。 ただし、発表はされたものの、全モデルが即日出荷開始となったわけではない。2月26日に購入可能となったのはMacBookのみで、マルチタッチ技術を採用したMacBook Proの出荷は3月に入ってからとなっている。 筆者はこれまで2006年5月に発表された初代MacBook(黒)を使ってきた。このMacBookは、米国、アイルランド、中国、イスラエルと、さまざまな取材に同伴してくれたが、そろそろ光学ドライブのレーザーピックアップの挙動が怪しくなってきた。Apple Careに入っていなかったため、修理にはそれなりの金額がかかるものと予想される。 というわけで、思い切ってMacBookを新調することにした。購入したのは新しいPenrynベースMacBookの真ん中のモデルだ。最上位の黒(MB404J/A)の価格が据え置かれたのに対し、真ん中の白(MB403J/A)は5000円、一番下の白(MB402J/A)は1万円それぞれ価格が引き下げられており、さらに値頃感が高まっている。 初代モデルとのスペック比較下の表は、これまで使ってきた初代MacBook(黒)と購入したばかりの新MacBookを比較したものだ。やはり注目はCPUに45ナノプロセスのPenrynになったことだが、初代のプレミアムカラーモデルでさえ512Mバイトのメモリしか積んでいなかったというのは意外な気さえする。
Merom CPUを搭載した直前モデルとの比較では、L2キャッシュが4Mバイトから3Mバイトに減少するという微妙な要素が入るが、さすがに初代との比較であれば、すべてのスペックで新しいMacBookが上回る。マイナスなのは、Apple Remoteが標準添付からオプション扱い(2400円)になったことくらいだ。 CPUにCeleronを採用しないことでも明らかなように、MacBookはバリューモデルではあっても、いわゆるローエンドモデルではない。したがって、たとえ一番安価なモデルであろうと、必要なI/O機能は一通りサポートしており、実用性が高い。MacBook Airのような“美人”ではないかもしれないが、働き者のおっ母さん的な存在である。低価格化の恩恵で、HDD容量とメモリ搭載量が2倍以上に増えたことで、MacBookの実用性は一層高まったといえるだろう。 新MacBookだが、外観は従来通りだ。黒に比べて大きく見えるが、外形、外寸とも変わらない。重量は、Webの仕様を見る限り、初代に比べて90グラム軽いことになっている(ただし注意書きに、重量はシステム構成と製造工程によって異なると書かれている)。そこで、実際に手持ちのMacBookの重量を量ってみた。 すると、確かに新しいMacBookは軽いものの、差はわずかに57グラム。うち10グラムはバッテリーによる差で、残る47グラムが本体の差だった。もちろん、仕様の注意書きにある通り、製造工程による若干のバラつきはあると思われるが、思った以上に実測値とカタログ値が近いのに驚いた。 ![]() ![]()
おなじみのパッケージ。これは最上位である黒モデル用(写真=左)。今回購入した「MB403J/A」(写真=中央)。黒い「MB404J/A」の価格は据え置きだが、CPUの変更以外にもメモリ容量やHDD容量が増えている(写真=右)パフォーマンスはどれだけ向上した?実際にシステムを起動して気づくのは、Mac OS X “Leopard”がプリインストールされたシステムであるということ(初代はTiger)。OSのバージョンが違うこと以外に異なるのは、体験版のソフトウェアがほぼ完全に排除されたことだ。初代MacBookには、少ないとはいえ、iWorkやOffice 2004 for Macの体験版がバンドルされていたが、新MacBookには、こうした体験版さえ存在せず、極めてクリーンなシステムになっている。個人的に、非常に好ましいと思う。 だが、せっかくの新しいマシンだというのに、触ってみても処理が速くなったという実感に乏しい。初代機に比べてもCPUのクロック向上は20%だから、体感するのは難しいのかもしれない。ならばということで、ベンチマークテストを実施してみた。 最初に行ったのは、Primate Labs(www.primatelabs.ca)というところが開発している「Geekbench」と呼ばれるベンチマークテストだ。Mac、Windows、Linux、Solarisのマルチプラットフォームに対応しており、Mac OS上とBoot Campの両方に使える、ということで実行してみた。なお、Mac OS向けには32ビット版、64ビット版、Rosetta版の3つが利用できる。 Geekbenchは、マルチプラットフォームということで、ファイルシステムやグラフィックスなど、I/Oに依存しない、主にCPUとメモリのテストになっている。整数演算、浮動小数点演算、メモリ、ストリーム(メモリ帯域と浮動小数点演算性能)の4つの項目と、トータル(Geekbench Score)の計5つのスコアが得られる。各項目に含まれる1つ1つのテストは暗号化アルゴリズム(Blowfish)やMandelbrot集合など、比較的よく知られたものが多い。 実際のスコアは、おおむね20〜30%の向上を示すものが多く、CPUのクロック比、あるいはそれを若干上回る程度の性能向上がうかがえる。メモリ関連のテストが向上しているのはL2キャッシュが増量していることも寄与しているハズだ。また、全般に64ビット環境のほうが性能が向上していることが分かる。
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