前回リポートした“500GバイトHDD大特価競争”から時間が経ち、熱も冷めて通常売価に戻っていると思いきや、7980円の売価が通常化しているショップも現れるなど、より安売り側に流れが向いている状況だ。安く販売できる理由の1つに、現在も続く円高ドル安傾向があり、先週末はいくつものもショップで「円高還元セール」の文字が見えた。
“円高還元”の対象となっていたのはHDDやメモリだ。底値が見えていた大容量HDDやDDR2メモリを尻目に、特にDDR3メモリの値下がりが目立っている。
「円高還元セール実施中!」というドスパラ秋葉原本店は、その告知ポスターに「ドスパラは輸入品も数多く取り扱うパソコンショップです。そのため円高になると製品を安く入手できるようになります」などと、円高時に製品が安くなる理由を記していた。また、別のショップも「円高になったらメモリやHDDが安くなるのは常識。この傾向はしばらく続くでしょうね」などと話している。
しかし、先週お伝えしたように、円高だけで起きた安売りではない。決算期直前という、メーカーやショップなどが在庫を一掃して、営業成績を少しでも上げたい時期が重なったことで、大胆なプライスダウンを実現している側面が否定できない。
某ショップは「円相場が変わらなくても4月になったら、適性価格に戻る可能性が高いです。美味しい思いをしたいなら、3月のうちに購入するのがいいかもしれませんね」と話していた。
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