4月11日に日本HPから発表された「HP Pavilion Notebook PC dv2800/CT Artist Edition」は、2007年に行われたデザインコンテストで最優秀賞を受賞した作品を全面に取り入れた限定モデルだ。スペックの詳細はこちらの記事に譲り、ここでは注目のデザインについて見ていこう。
2007年秋にHPとMTVの共同企画で行われた「GLOBAL DESiGN COMPETiTiON」だが、募集テーマは「世界や身近な地域をよりよい場所にするためのアイデア、感動や思い、世界に伝えたいメッセージ」だった。全世界112カ国から8582点の応募があり、まず一般人のオンライン投票により優秀作品が5つ選ばれ、最終的に8名の審査員により最優秀作品が選出された。応募資格が「16歳から24歳の個人の方」ということもあり、若々しく斬新なデザインが数多く集まったようだ(ちなみに、応募作品はこちらのサイトで見ることができる)。
厳正な審査から選ばれた最優秀作品は、ジョアン・オリヴェイラ(Joao Oliveira)氏 の「Asian Odyssey」(アジアへのいざない)だ。弱冠20歳のポルトガル人で、アジアをイメージしてデザインしたが、中でも日本を意識したという。今回は審査員の推薦枠から最優秀賞が選ばれたそうで、評価ポイントは「アジアの文化が世界的に高い評価をうけつつある潮流を表現したデザイン」とのこと。ただ、こちらのページで8人の審査員を見ていくと、確実に東洋系といえるのは1名だけのようだ。デザインは好き嫌い、その時代時代で左右されるものなので一概に断言はできないが、いわば東洋系が圧倒的少数の中で選ばれた“東洋”というミスマッチ感がすがすがしくもあり、痛々しくも感じるのは筆者だけであろうか。
とはいえ、細かく見ていくと随所にアイデアが盛り込まれたデザインであることが分かる。また、一見したところ単なる汚れのように思える部分も、作者が和紙をイメージしたという質感を忠実に再現したものであり、単なる塗装とは異なる、HPが誇る「HP Imprint」技術の威力をまざまざと見せつけてくれる。
まずは液晶ディスプレイの天面部分から眺めてみる。
ユニークなイラストが凝縮している天面部分に負けず劣らず、パームレストも見どころが満載だ。
以上、「HP Pavilion Notebook PC dv2800/CT Artist Edition」の外観を見てきたが、お楽しみいただけただろうか。次のページでは、液晶ディスプレイやインタフェース、主な仕様をチェックする。
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