全モデルでマルチ/デュアルコアCPUを搭載――日本HP「HP Pavilion Desktop PC」2008年PC夏モデル

» 2008年04月21日 11時00分 公開
[ITmedia]

クアッドコアに加えトリプルコアCPUも選択が可能になった「v7000」シリーズ

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)のデスクトップPC夏モデルは、CPUの高速化やメモリ容量の底上げ、2層書き込みに対応したBlu-ray Discドライブの追加といった基本性能の強化がポイントだ。ラインアップは小型モデルの「HP Pavilion Desktop PC s3000」シリーズと、拡張性を重視したスリムタイプの「HP Pavilion Desktop PC v7000」シリーズで構成され、それぞれにインテルアーキテクチャとAMDアーキテクチャ採用モデルがあり、パーツのカスタマイズが行えるのも従来と変わりない。

 新たに選択可能になったOSはWindows Vista Businessで、これまでのHome Basic/Home Premium/UltimateともにSP1対応となった。Blu-ray Discドライブのスペックは、BD-Rが最大4倍速/BD-REが最大2.3倍速書き込み、BD-ROM再生が最大6倍速(いずれも2層メディア対応)となり、HD DVD-ROMの再生(最大3倍速)をサポートしているのが目を引く。

HP Pavilion Desktop PC v7000シリーズ

 注目は、全モデルでマルチコアCPUを採用した「v7460jp/CT」だ。選択できるCPUは春モデルのPhoenom X4 9500(2.2GHz)に加え、低消費電力版(TDP 65ワット)のPhoenom X4 9100e(1.8GHz)、そしてトリプルコアCPUのPhoenom X3 8400(2.1GHz)となり、Phoenom X3 8400を搭載した最小構成モデル(メモリ1Gバイト、HDD160Gバイト、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows Vista Home Basic SP1、液晶ディスプレイ別売)ならば6万9930円から購入可能だ。

 一方のインテルCPU採用モデル「v7480jp/CT」では、クアッドコアCPUのCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)に加えて45ナノメートルプロセスを採用したクアッドコアCPUのCore 2 Quad Q9300(2.5GHz)が追加され、デュアルコアCPUはCore 2 Duo E8400(3.0GHz)とCore 2 Duo E4600(2.4GHz)に引き上げられた。価格は、Core 2 Duo E4600を備えた最小構成モデル(液晶ディスプレイ別売)で7万9800円からとなっている。また、最上位のパーツで構成された「セレブモデル」が用意されているのも夏モデルの特徴だ。

クアッドコアCPUが選べるようになった「s3000」シリーズ

HP Pavilion Desktop PC s3000シリーズ

 107(幅)×340(奥行き)×276(高さ)ミリというコンパクトボディが魅力の「HP Pavilion Desktop PC s3000」シリーズでは、AMDプラットフォーム採用の「s3420jp/CT」でクアッドコアCPUが選べるようになったのが特徴だ。

 s3420jp/CTでは、低消費電力版クアッドコアCPUのPhoenom X4 9100e(1.8GHz)とデュアルコアCPUのAthlon X2 BE-2350(2.1GHz)が選択肢に加わった。シングルコアのSempronが廃止され、Athlon X2 5200+(2.6GHz)が継続採用となったため、全モデルでマルチコア/デュアルコアCPUとなった。Athlon X2 BE-2350を搭載した最小構成モデル(液晶ディスプレイ別売)なら4万9980円からと手ごろな価格を実現している。

 インテルアーキテクチャを備えた「s3440jp/CT」は、クアッドコアCPUこそ選べないものの、Celeron Dual-Core E1200(1.6GHz)とCore 2 Duo E4500(2.2GHz)が追加された(Core 2 Duo E8400は継続採用)。最小構成モデルの価格は、Celeron Dual-Core E1200搭載時で5万9850円(液晶ディスプレイ別売)からだ。

 なお、タッチインタフェースを採用した「HP TouchSmart PC」シリーズは現行モデルが継続して販売される。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  5. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー