4月15日に閉店したUSER'S SIDE秋葉原本店の跡地に入店したのは、即納PCなどを扱うフェイス PC館だ。5月1日からプレオープンしており、2日の取材時にも新店舗の販売コンセプトや売り場の様子が確認できる状態になっていた。グランドオープンする3日以降は大々的なキャンペーンを行う予定。
例えば、3〜4日にフェイス3店舗で買い物をすると、サイコロの目でプレゼントが当たる「スーパーダイスチャレンジ」に参加できる。景品はフェイスのオリジナルPCや22インチワイド液晶など、超豪華だ。
フェイス PC館は、2007年10月に同系列のジャンクショップ「じゃんじゃん亭」をリニューアルする形でオープンした。即納PCを扱う専門店として営業していたが、末広ビルに移転後は、ワークステーションやコアゲーマー向けパーツ、オーバークロック関連商品に海外モノアイテムなどもあわせて販売するスタイルをとる。
同ショップは「下のフロアのフェイス パーツ館では、比較的スタンダードなPCパーツを中心に扱います。PC館は即納PCとマニア向け。互いのカラーをはっきり分けて展開していこうと思います」と語っていた。
ただ、店内のレイアウトや新たに扱う商品のジャンルを見る限り、USER'S SIDE秋葉原本店とかなり似通ったコンセプトに見える。実際、フェイス PC館はそれを狙っていた。「USER'S SIDEのお客さんも取り込みたいという気持ちを持っています。マザーボードディスプレイコーナーやレジの配置などはそのまま残していますし、扱っている商品も共通のものが結構あると思いますよ」(フェイス PC館)。
USER'S SIDE秋葉原本店の閉店が決まったとき、フェイス パーツ館の店員さんは「今のアキバは“深く狭く”じゃ生き残れません。理想は“深く広く”ですが、現実的には多くのショップが“浅く広く”展開していくことになるでしょう」と語っていた。その口調から“浅く広く”の方針を採ると思われたが、フェイス系列店全体としては、あくまで“深く広く”の理想を追い求めていくようだ。
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