「VAIO type T(TZ)」は、VAIOの国内販売10周年記念モデルとして、2007年5月に登場したモバイルノートPC。初代VAIOノート「PCG-505」に採用された液晶ヒンジ部分のシリンダーデザインを導入しているのが特徴だ。5月17日に発売される予定の2008年夏モデルについては、店頭販売向けモデルは基本スペックの底上げ、直販モデルは新デザインの追加がトピックになる。
店頭モデルは従来機種と同様、1製品だけのラインアップだ。新モデルの「VGN-TZ73B」は、1.8インチHDDの容量を80Gバイトから100Gバイトに、無線LAN機能をIEEE802.11a/g/b準拠からIEEE802.11n/a/g/b準拠(11nはドラフト)に強化している。ほかのモデルと同様、プリインストールOSのWindows Vista Home PremiumはSP1対応となった。オフィススイートはOffice Personal 2007を備えている。
それ以外の主な仕様に変更はない。メモリは2Gバイト(PC2-4200 DDR2 SDRAM)、ディスプレイは1366×768ドット表示の11.1インチワイドクリアブラック液晶(ピュアカラー)、チップセットはIntel 945GMS Express、光学ドライブはDVD-R DL対応のDVDスーパーマルチドライブだ。無線LAN以外の通信機能は、1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth 2.0+EDRを備えている。
本体サイズは277(幅)×198.4(奥行き)×22.5〜29.8(高さ)ミリ、重量は約1.22キロだ。バッテリー駆動時間は、標準バッテリー使用時で約11時間、オプションの軽量バッテリーで約5.5時間、オプションの大容量バッテリーで約16.5時間となっている。
ソニー直販のVAIOオーナーメードモデルでは、プリインストールOSにVista Ultimate(SP1)が選べるようになったほか、1.8インチHDDの代わりに64GバイトSSD、DVDスーパーマルチドライブの代わりに最大250Gバイト2.5インチHDDを搭載できる。1.8インチHDDの容量は120Gバイトも選択可能だ。
また、プレミアムデザイン天板の新柄としてホワイトを基調にベージュで花柄をあしらった「ナチュラルフラワー」が追加された。プレミアムデザイン天板は、1200dpiの印刷解像度で天板にUVインクダイレクトプリントを行い、その上にトップコートを施すことで、印刷品位と耐食性に配慮している。新柄の追加によって、VAIO type Tの天板は5種類のプレミアムデザインもしくは6種類のカラーから選べるようになった。
VAIO type T店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO type T | VGN-TZ73B | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 2048MB | 100GB | Home Premium(SP1) | 25万円前後 |
VAIO type T店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO type T | VGN-TZ73B | 11.1インチワイド | 1366×768 | Intel 945GMS | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約1.22キロ |
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