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ソニーは5月7日、VAIOの新モデルを発表した。その目玉となるのは、2007年1月に投入されたVAIOの新しいカテゴリー「Extension Line by VAIO」の新製品だ。Extension Lineとは、PCに保存されたデジタルコンテンツの利用範囲を拡大し、より手軽に楽しむことを目的とした製品カテゴリーとされている。
これまでExtension Lineは、テレビサイドPCの「TP1」シリーズ、ネットワーク接続型デジタルTVチューナーの「DT1」、Wi-Fiオーディオの「WA1」が発売されているが、新たに大容量HDDを搭載したホームサーバのLiblog Station「HS1」と、ネットワーク対応デジタルフォトフレームのCanvas Online「CP1」が加わった。いずれも5月17日に発売される予定だ。
第3の円形VAIOは1TバイトHDD搭載ホームサーバ――Liblog Station「HS1」
VAIO印の無線LAN搭載デジタルフォトフレーム――Canvas Online「CP1」
ホワイトの花柄が新鮮な10周年記念モバイルノート――「VAIO type T」
基本性能を底上げした薄型軽量ビジネスモバイル機――「VAIO type G」
ゴールドに輝く“ITA PC”が店頭モデルで登場――「VAIO type L」
45ナノCore 2 Quad+6TバイトHDDの映像編集マシン――「VAIO type R master」
シンプルデザインのノートPCが基本性能を強化――「VAIO type N」
基本スペックを強化したカジュアルノートPC――「VAIO type C」
HS1は、TP1シリーズやDT1と同じ直径270ミリの円形ボディを採用しており、2台の3.5インチHDDで1Tバイトもしくは1.5Tバイトの大容量HDDを実現。ネットワークには1000BASE-Tの有線LANで接続する仕組みだ。メモリカードスロットやUSBポートを利用したデータコピー機能や、外出先からでもPCデータのバックアップが行える機能、DLNA機器へのコンテンツ配信機能、Webブラウザを利用した写真共有機能などを提供する。
CP1は、IEEE802.11g/b準拠の無線LAN機能と800×480ドット表示の7インチワイド液晶ディスプレイを搭載したデジタルフォトフレーム。デジタルカメラや携帯電話で撮影したメモリカード内の写真データを表示できるだけでなく、無線LAN機能を利用することで、PCやホームサーバのHS1に保存された写真データ、インターネットの写真共有サービスに登録した写真データを再生できるのが特徴だ。メモリカードに装着された写真データをインターネットの写真共有サービスにアップロードする機能や、Webブラウズ機能も備えている。
PC本体の新製品に関しては、4月15日に発表済みのエントリーノート「type N」とカラーバリエーションが特徴の主力ノート「type C」に加えて、新たにビジネス向けモバイルノート「type G」、VAIO国内発売10周年記念のモバイルノート「type T」、ハイエンドの映像編集用デスクトップ「type R master」、スリムな液晶一体型「type L」がモデルチェンジを果たした。これらも5月17日に発売される予定だ。
新モデルは他社と同様、プリインストールOSのWindows VistaをSP1にアップデートしたほか、下位モデルで対応が遅れていたメモリの増量を図り、全モデルが2Gバイト以上のメモリを標準搭載する構成になった。45ナノメートルプロセスのCore 2 Duoも搭載が進んでおり、type C、type N、type Lの店頭モデルに初めて投入されている。また、type R masterは45ナノ世代のCore 2 Quadを初めて採用した。各モデルの変更点は基本スペックの底上げにとどまっているが、VistaのSP1対応、CPUやメモリの強化により、動作の快適さは向上している。
同社が注力するカラーバリエーションモデルに関しては、type T直販モデルのプレミアムデザインにホワイトを基調とした花柄の「ナチュラルフラワー」が追加された。また、type Lでは直販モデルの限定色だったプレシャスゴールドを店頭モデルに採用する一方、店頭モデルに用意されていたブレイジングレッドを直販モデルの限定色に変更している。
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