EFIは、BIOSの代わりにアプリケーションとハードウエアを橋渡しする役割を持つソフトウェアで、「次世代のBIOS」ともいわれている。インテルとマイクロソフトが、2004年にEFI(Extensible Firmware Interface)技術として提唱しており、BIOSの代わりにEFIを組み込んだマザーボードによって起動時間を短縮でき、ハードウェアの設計やソフトウェアの開発が容易になることがアピールされていた。
長い時間をかけて改変を繰り返してきたBIOSのプログラムコードは、進化し続けるマザーボード機能に対応させるべく、多くの機能が追加されたために大変複雑なものとなってしまった。また、従来のBIOSは16ビットのリアルモードで動作しており、利用できるメモリ領域が少なく、そのため機能拡張も難しい。この問題を解決するために、思い切って全部リニューアルしてしまおうというのがEFI導入の目的でもあったようだ。現在では、「Unified EFI Forum」によって規格の策定が進められている。
EFIで用意される操作メニューの画面は、BIOSのテキスト主体の画面と比べると、だいぶ華やかになっていて、壁紙風の画面にアイコンをあしらったメニューが表示される。最初の使用言語選択で日本語を選ぶと2バイト文字の漢字かな交じりの日本語も問題なく表示できる。P35 Neo3-EFINITYに組み込まれたEFIの日本語表示は、ヘルプまで日本語化されており、多少変わった言葉があるもの違和感なく利用できる。日本語以外にも、英語、ドイツ語、中国語、韓国語の表示が可能だ。
EFIでは、マウスを使った操作も可能になっている。ただ、メニューをマウスで選べるもの、数値の設定などは「+」キーと「−」キーで行うほか、マウスのホイール機能は使えないなど、現時点では制約も多い。そのため、EFIで行える基本的な操作は、従来のBIOSとそれほど違いを感じない。なお、BIOSでは「F10」キーを使うことが多かった「SAVE&EXIT」が、EFIでは「F4」に割り当てられているなど、従来のBIOSを多用していたユーザーが戸惑うだろう操作も確認された。
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