拡張性を見ていくと、左側面に電源供給端子付きのUSB 2.0とアナログRGB出力、マイクとヘッドフォン端子がある。右側面にはExpressCardスロット(54/34対応)とSDHC対応SDメモリーカードスロット、USB 2.0、ギガビット対応有線LAN端子が並ぶ。背面はバッテリーのみで、両側面に端子がまとまっている格好だ。
メインメモリやHDDの容量は、下位のスタンダードモデルで1Gバイト/120Gバイト、上位のハイパフォーマンスモデルで2Gバイト/160Gバイトとなる。200ピンのSO-DIMMスロットは1基で、キーボードユニットを取り外すことでメモリスロットにアクセスできる。チップセットのVIA VN896/VT8237Sは最大4Gバイトのメモリまでサポートしているが、メモリの増設は標準装備のモジュールと交換になる。
また、HDDベイはメモリスロットの右隣にあり、3本のネジを回すことで取り外せる。2.5インチのSerial ATA HDDを内蔵し、厚さ9.5ミリのドライブまで収納可能だ。Eee PCのようにストレージ容量の少なさで頭を悩まされることは皆無で、いざとなればさらに大容量のドライブにも換装できるのはアドバンテージといえる。
以上、簡単ではあるが、HP 2133 Mini-Note PCを眺めてみた。アルミニウムとマグネシウム合金の組み合わせによる堅牢なボディを筆頭に、HDDを衝撃から守る「HP 3Dドライブガード」やキーボードの刻印ハゲを防ぐHP DuraKeysなど、同社のビジネス向けPCで培った技術が惜しげもなく投入された入魂のモデルであり、昨今注目を集めたミニノートPCとは明らかに立ち位置が異なるのが分かる。
海外では、4GバイトのSSDやOSにLinuxを採用した500ドルを切る廉価モデルもラインアップされているが、日本ではWindows Vista Business/Vista Home Basic(いずれもSP1非適用)を搭載した2モデルでの展開となり、価格は同社の直販チャンネル「HP Directplus」で7万9800円と5万9850円となる。
肝心のパフォーマンスや使用感については、後日の記事を期待してほしい。
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