まずはよいお知らせから。Mac OS XにもZIP形式でのファイル圧縮機能は標準搭載されている。ファイルやフォルダのコンテクストメニュー(Windows流の言い方だと右クリックメニュー)に「"〜"を圧縮」が用意されているので、それを実行すればOKだ。
で、もちろんこの後には悪いお知らせが続く。Mac OS XのZIP圧縮機能とWindowsのZIP圧縮機能には互換性にやや難があるのだ。Mac OS Xで圧縮したファイルやフォルダをWindows環境で解凍すると、日本語が文字化けしたりフォルダ構造がおかしくなったりしてしまい、実用はちょっと難しい。
Windowsで圧縮し、Macで解凍するのなら問題は出ないので、受信した添付ファイルの解凍に支障はない。しかしMac側からZIPファイルを送信するのは避けたほうがいいだろう。
というわけでシステム標準のZIP圧縮は、相手もMacユーザーだと分かっているのでもない限りは使うべきではない。それでは何を使えばいいんだろう?
おすすめはフリーのLZH圧縮ツール「DropLHa」。LZHはZIPと並んでWindowsでも一般的な圧縮形式だ。使い方はソフトウェアの名前からも分かるように、圧縮したいファイルやフォルダをDropLHaのアイコンにドラッグ&ドロップするだけ。
試しにDropLHaで圧縮したフォルダを、Windows XP(マイクロソフトが提供するLZH解凍ツールをインストール済み)で解凍してみたところ、多少の乱れはあるものの、致命的な文字化けやフォルダ階層の崩れは起きず、実用性を確認できた。これなら十分使えます。
さて、逆にLZH形式の圧縮ファイルを受け取ることもあるだろうが、その場合はDropLHAの兄弟ツールである「DropUnLHa」を使えばよい。
また、LZH形式を解凍できるツールとしては、このほかに「The Unarchiver」というツールもある。こちらはLZH以外にも多数の形式に対応している万能解凍ツールだ。これを用意しておけば、解凍に関してはほぼ万全と言えるだろう。ちなみにこのThe Unarchiver、システム標準のZIP解凍よりもちょっとだけ高速だったりするみたいです。
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