メモリスロットやHDDベイへのアクセスは簡単で、バッテリーを取り外して3本のネジを回し、キーボードユニットを取り外すだけで済む。HDDは2.5インチSeria ATAタイプを採用しており、作業に慣れていれば気軽に大容量ドライブへ換装することが可能だ。もっとも、メモリスロットは1基しかないので増設する際は標準装備のモジュールが無駄になる。
試しに、VIA C7-M ULV 1.2GHzのCPUと2Gバイトのメモリを備えたスタンダードモデルでOSの起動時間を計測してみたが、3分弱の時間が必要だった。また、ニコニコ動画(SP1)ではややコマ落ちして音声も途切れがちで、YouTubeでは音声の途切れこそないものの、CPU使用率はほぼ100%状態でほかの作業はスムーズに行えない。このあたりは、動作クロック1.6GHzのCPUを搭載した上位モデルに期待したいところだ。
ほかにも、本体の発熱やバッテリー駆動時間も気になるところだが、試作機でシステムに高い負荷をかけ続けると、金属ボディゆえCPUなどの発熱が伝わりやすく、底面は40度を超える部分も見られた。詳細な数値は製品版で改めて検証する予定だ。
いずれにせよ、注目を集める低価格ミニノートPCに新たな選択肢が登場したのは歓迎できる。6月以降に多数の会社から登場するであろうCentrino Atomを採用したモデルを含め、今後の動向から目が離せない。
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