まずWindows Vistaの起動時間をチェックしてみよう。
電源オンからウェルカムセンターが表示されるまでを計測したところ、2Gバイトにメモリを増設したスタンダードモデルは約165秒、ハイパフォーマンスモデルでは約145秒とかなりの時間を要する。ハイパフォーマンスモデルで休止状態から電源オフが約35秒、復帰が約60秒とこちらも長めだ。逆にスリープは瞬時で切り替えられたので、普段はスリープモードを多用したいところではある。しかし、そうなると公称値で約2.3時間というバッテリー駆動時間(3セルの場合)がネックになりそうだ。
PCMark05や3DMark05といったテストでは、5400rpmの2.5インチSerial ATAドライブが功を奏したHDDとMemoryを除き、いずれも3ケタにとどまった。スコア自体は物足りないが、Webブラウズやメールのやりとり、文書作成では十分なパフォーマンスを発揮しており、安価なミニノートPCに過度な期待は酷だろう。ただ、上位モデルはクロックが高いだけあって発熱が激しく、ベンチマークテスト中は左パームレストの一部で45度、底面も40度を超えてしまい半ズボンや短パン状態でヒザの上で使うのには難があった。また、下位モデルに比べファンの風切り音が激しく、高負荷時は耳障りだった(下位モデルはそれほど気にならない)。
もっとも、前回の記事で触れたとおり、Windows Vista Business(SP1は非適用)を採用したハイパフォーマンスモデルにはWindows XP Professionalへのダウングレード権があるほか、Windows XP用のドライバが同社のWebページで公開されている。用意されたドライバはWindows Vista Business/Vista Home Basic、Windows XP Professional/XP Home Editionの4つ(いずれも32ビット版)で、ドライバの言語で「Japanese」が選べる。次回はWindows XP環境でのテスト結果をお届けする予定だ。
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