「そろそろDDR2メモリも値上がりするかも……」とささやかれ始めた5月末、複数のショップにGeIL製メモリ「BLACK DRAGON」が入荷した。1Gバイト容量のPC2-6400モジュールを2枚セットにした「PC2 6400 2X1GB CL5」が7980円。同等のスペックを持つブランド製メモリより1〜2割程度高い価格設定になっている。在庫は少数だ。
GeILは台湾に本社を置くメモリメーカーで、「海外、特に欧米では有名らしいですね。出荷製品のテストが綿密で、信頼性の評価が高いメーカーです。メモリ版エルザと言えなくもないかな」(フェイス パーツ館)という。
そのBLACK DRAGONは、安定性を追求して8層基板を採用。ゲーマーを主なターゲット層にした製品ということで、黒い基板に龍の頭部をプリントしており、目の部分にLEDライトを埋め込んでいるのが特徴だ。通電すると龍の目が光る。
今回登場したBLACK DRAGONは、3モデルともPC2-6400で、2Gバイトの2枚セット「PC2 6400 2X2GB CL5 BLACK DRAGON」と、1Gバイト4枚セットの「PC2 6400 4X1GB CL5 BLACK DRAGON」は、ともに1万5980円となる。
また、ヒートスプレッダー付きのCL4モデル「PC2 6400 2X1GB CL4 ULTRA」(7000円強)や「PC2 6400 2GB CL5 VALUE」(6000円弱)、「PC2 6400 1GB CL5 VALUE」(3500円前後)を扱うショップもあった。これらの製品は、店頭での反応がよければ、今後流通量が増える可能性が高いそうだ。
入荷ショップは少ないものの注目度は高く、別のショップでも話題に上ることがあった。これらの製品について、ある店員さんは大発見した口調で興奮気味に語る。「ゲーマー向けのパーツって、タトゥーや単車のステッカーみたいなデザインが多いですよね。だから、ヤンキーとゲーマーって好みが被っていると思うんですよ。かっこいいと感じる部分が同じというか」。ふ、ふぅん。
面白い仮説なので、ほかのショップにも聞いて回ったところ、一様に半笑いで否定的な見解が戻ってきた。TSUKUMO eX.は「まあ、国内のゲーマーはそうでもないと思いますよ。BLACK DRAGONも、どちらかといえば海外向けのデザインですからね。日本向けにデザインするなら、こうはならなかったでしょう」と語り、フェイス PC館は「光りモノを好むゲーマーが多いのは確かですが、ヤンキーと共通しているかは分からないですね」と口を濁している。
ということで、ヤンキーとゲーマーの嗜好共有性論は少数派の意見であったことが判明しました。誠に残念です。
製品名: | GeIL「PC2 6400 2X2GB CL5 BLACK DRAGON」 |
入荷ショップ | |
TSUKUMO eX. | 1万5980円 |
フェイス パーツ館 | 1万5980円 |
フェイスPC館 | 1万5980円 |
製品名: | GeIL「PC2 6400 4X1GB CL5 BLACK DRAGON」 |
入荷ショップ | |
TSUKUMO eX. | 1万5980円 |
フェイス パーツ館 | 1万5980円 |
フェイスPC館 | 1万5980円 |
製品名: | GeIL「PC2 6400 2X1GB CL5 BLACK DRAGON」 |
入荷ショップ | |
TSUKUMO eX. | 7980円 |
フェイス パーツ館 | 7980円 |
フェイスPC館 | 7980円 |
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