製品発表会では、AMDのダーク・マイヤー社長兼COO(最高業務責任者)が登壇した。同氏は、3Dグラフィックスの性能向上によって映画とゲームの技術が結びつき、次に来るのは「Cinema 2.0」という、現実と変わらない映像品質での映画とゲームの融合だと述べ、ATIの過去から現在までの3Dグラフィックス技術の進歩をGPUの世代別にムービーで紹介。さらに、次世代GPU「RV770」のデモムービーをわずかの時間上映し、今後もコンピューティングにグラフィックス性能が重要であることを説いた。
そして、Turion X2 Ultraを含む新プラットフォームについては「PCの性能とグラフィックスの性能のバランスに優れたAMD独自のソリューションで、ビジネスでの生産性向上やHDの映像体験がモバイルで実現できる」とアピールした。
なお、発表会の会場には、新プラットフォームを採用した製品がまとめて展示された。東芝、ヒューレット・パッカード、ASUSTeK、Acer、MSI、CLEVOといったメーカーのノートPCが並んでおり、東芝のノートPCは「dynabook CX」をベースにしたもので、日本語キーボードが搭載されていた。
ノートPCの展示が多い中で、ひときわ注目を集めていたのがFujitsu Siemensが開発した外付けGPUユニットの「FSC AMILO GraphicBooster」だ。これは「ATI XGP」(eXternal Graphics Platform)技術を採用したもので、本体にはMobility Radeon HD 3870と512Mバイトのローカルメモリを内蔵し、PCとはPCI Express 2.0で接続することで、最大4台までのディスプレイ出力が行える。
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