台北でミニノートの海にドップリつかるCOMPUTEX TAIPEI 2008(1/2 ページ)

» 2008年06月13日 20時30分 公開
[前橋豪,ITmedia]

低価格ミニノートが多数登場したCOMPUTEX TAIPEI 2008

 2008年のCOMPUTEX TAIPEIも盛況のうちに幕が閉じた。今年は低価格帯のミニノートPCが豊作で、ASUSTeKの「Eee PC 901/1000/1000H」、MSIの「Wind Notebook U100」、Acerの「Aspire one」、GIGABYTEの「M912X」といったAtom(Diamondville)搭載機が来場者の人気を集めていたのは、現地からリポートをお届けした通りだ。

 もちろん、これらの製品以外にも拡充されたCOMPUTEXの広大な会場には、個性豊かなミニノートPCが多数展示してあった。ここでは、会期中に紹介しきれなかったミニノートPCを写真とともにまとめてチェックしていく。


木目調やタッチパネルなどAtom搭載ミニノートを振り返る

 IntelはEee PCの成功を背景に、CPUにAtom N270(1.6GHz)、チップセットにIntel 945GMS+ICH7Mを採用した低価格帯のミニノートPCを「Netbook」という新しい製品カテゴリーに位置付け、今後の市場拡大を狙っている。COMPUTEX TAIPEI 2008では同社のブースを中心に、こうしたNetbookが多数展示され、常に来場者でにぎわっていた。

 COMPUTEXという一大イベントを意識してか、スタンダードな仕様のマシンに紛れて、展示会で目を引くような鮮やかなカラーリングや、独自性のあるデザインが見られたのが印象的だ。

ビビッドな光沢イエローとブラックのツートーンカラーが斬新なAMtekの「Elego LC89」は、1024×600ドット表示の8.9インチワイド液晶ディスプレイと80Gバイトの2.5インチHDDを搭載。OSはWindows XP(SP2)だった

Elego LC89はイエローとブラックのモデル以外に、木目調のモデルも展示。ボディの基本的なデザインは同じだが、雰囲気はガラリと変わる。「見た目で勝負」といった感のあるマシンだが、キーボードやタッチパッドのボタンもしっかりした作りだった。AMtekはElego LC89をOEM用のベースモデルと位置付けている

落ち着いたブルーとブラックのカラーが印象的なHaierの「81004」。1024×600ドット表示の10.2インチワイド液晶ディスプレイを搭載し、Linuxで動作していた

ECSの「G10IL」はタッチパッドの左右ボタンが一体型で、ボタン内にインジケータを配置しているのがユニーク。展示機は1024×600ドット表示の10.2インチワイド液晶ディスプレイ、2.5インチの80GバイトHDDを備えていた。本体サイズは259(幅)×180(奥行き)×28.5(高さ)ミリどなっている

ECSは「J10IL」というNetbookも展示していた。こちらは標準的な2ボタン式のクリックボタンを採用しており、ボディはマット調のブラックで統一されている。展示機は1024×600ドット表示の10.2インチワイド液晶ディスプレイ、2.5インチの120GバイトHDDを搭載していた。Netbookとしては大容量のデータストレージだ

MiTACの「Rivendell」は光沢ホワイトのボディを採用。写真では見えないが、天板は鮮やかなピンクだった。展示機は1024×600ドット表示の8.9インチワイド液晶ディスプレイと4GバイトSSDを装備していた

MSIはWind Notebook U100の下位モデル「U90」も展示(写真=左)。U90は液晶ディスプレイのサイズが8.9インチワイドと、U100と比べて一回り小さい。Intelが教育市場向けに開発したミニノートPC「Classmate PC」のAtom搭載モデルは、丸みを帯びた形状と背面にハンドルの付いたデザイン、大きめのクリックボタンが目立つ(写真=中央)。CLEVOのブースでもAtom搭載ミニノート「TN71M」が展示されていた(写真=右)。1024×600ドット表示のタッチパネル式7インチワイド液晶ディスプレイを搭載し、液晶を反転させてタブレット型のPCとしても使える仕様だ

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