Radeon HD 4850は、すでにこちらの記事で紹介している、AMDの新しい設計思想を取り入れた新世代のGPUラインアップとなる。開発コード名は「RV770」と呼ばれていた。55ナノメートルプロセスルールを採用し、内蔵する統合型シェーダユニットは800個と従来モデルのRadeon HD 3800シリーズの320個から2.5倍となっている。Radeon HD 3800シリーズと同様に、DircetX 10.1に対応する。
コアクロックとシェーダユニットクロックはともに625MHz、メモリクロックは1GHz(DDRのデータ転送レートで2Gbps相当)となる。Radeon HD 4850がサポートするグラフィックスメモリはGDDR3まで。電力管理機能としてPowerPlayを実装する。
UVD(Universal Video Decoder)も改良された「UVD2」に変更された。UVD2では、VC-1、H.264、MPEG-2などのBlu-ray Discで採用されている動画のハードウェアデコードアクセラレーションに対応するだけでなく、Primary、Secondaryという2系統のビットストリームを入力して一緒にデコードし、Primary動画の再生画面の中に、Secondary動画を表示するピクチャーインピクチャー機能を実現している。
Radeon HD 4850 | |
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プロセスルール | 55ナノメートル |
統合シェーダユニット | 800 |
テクスチャユニット | 40 |
レンダリングバックエンド | 16 |
コアクロック | 625MHz |
シェーダクロック | 625MHz |
メモリクロック | 2.0Gbps |
対応バス | PCI Express 2.0 |
DirextX | 10.1 |
テッセレーションユニット | 実装 |
UVD2 | 実装 |
Powerplay | 実装 |
こちらで紹介しているように、すでにベンダーから製品が発表されているが、実売価格は2万5000円弱となっている(一部ベンダーはRadeon HD 4850とは別の未発表GPU「Radeon HD 4870」を搭載した製品もリリースしている。こちらの実売価格は3万5000円前後)。
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