今週の木曜日から、ウェスタン・デジタルの1TバイトHDD「WD Caviar Black WD1001FALS」が複数のショップで売られている。価格は2万円弱で、在庫はやや少数だ。WD1001FALSは3.5インチタイプのSerial ATA HDDだが、デュアルプロセッサを搭載しており、処理能力が大幅に向上しているのが特徴。同社によると、バッファ領域から各ディスク間の最大内部転送速度は145Mバイト/秒という。
土曜日から発売を開始するT-ZONE.PC DIY SHOPは「速いうえに大容量、そしてそこそこ安いのは強い武器ですね。好調に売れると思います……ただ、今週末はちょっとライバルが多いかも」と語る。
というのも、今週末(6月28日と29日)は、複数のショップで普通の週末以上に大胆な特価キャンペーンが開かれるのだ。その主役は大容量HDD。
例えばフェイス パーツ館とPC館は両日で計80名を対象に、500Gバイト以上の内蔵HDDを1000円引きする。ツートップも同様のキャンペーンを展開。単に1000円引きといっても、HDDの価格が元から下がっているため、フェイス パーツ館では「最安値で6380円で買えると思います」という状態だ。
ほかにも、T-ZONE.PC DIY SHOPは土日各日70台限定で、日立の500GバイトHDD「Deskstar P7K500 HDP725050GLA360」を6980円で販売。TSUKUMO eX.も、ウェスタン・デジタルの1TバイトHDD「Caviar GP WD10EACS-D6B0」を30台限定1万4580円で、640Gバイトの「Caviar SE16 WD6400AAKS」を同じく30台限定8580円で放出する。
大容量HDDの値下がりが激しくなった3月には、500GバイトHDDの“ナナキュッパ戦争”が起きた。その後、値下がりペースが落ち着いていたが、一時的にせよ、ここに来てさらに大幅な特価競争が行われることになったわけだ。
そこにはしたたかな理由があると、某ショップの店員さんがこっそり明かしてくれた。「6月末といえば、国内メーカーや代理店の決算が集中する時期。少しでも販売実績を上げるために在庫を安く放出したり、不良在庫を一掃することがあるわけです」。さらにほかのショップでは「今回はGPUの切り替わりも重なっているため、旧世代のグラフィックスカードが、いくつかのメーカーの在庫一掃対象となっているらしいです」という話も聞いた。
上記の理由がすべてではないだろうが、HDD以外でもお得な特価品がそろっているのも事実。週末の特価情報をざっと見る限りでは、T-ZONE.PC DIY SHOPが28日にCore 2 Duo E8400を10台限定1万5800円で販売。また、同日19時からほぼ新品のTYAN製マザーボードをジャンク品扱いで放出する。「モノによっては90%以上安いですよ」とのこと。
ほかのショップでも、景気のいいキャンペーンが開かれる可能性は普段よりかなり高いはず。「そろそろパーツを買おうかな」と考えているなら、今週末のアキバは狙いめだ。
製品名: | ウェスタン・デジタル「WD Caviar Black WD1001FALS」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 1万9800円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 1万9800円 |
ドスパラ秋葉原本店 | 1万9800円 |
TSUKUMO eX. | 1万9980円 |
BLESS秋葉原本店 | 1万9980円 |
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