VAIO type Zの“外”と“内”を動画で見る究極のVAIOノートを眺め回す(2/2 ページ)

» 2008年07月16日 13時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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動画で見るVAIO type Zの内部構造とマザーボード

−−  冒頭で述べた通り、軽量ボディにハイスペックを詰め込んでいるのがtype Zの特徴だが、そのために各種パーツを徹底して軽量化している。特に要となるマザーボードは、12層構造の高密度基板を新開発し、type Sのマザーボードと比較して、約40%も小型化した。非常に小さなマザーボード上に、通常パッケージのCore 2 Duoを搭載できるソケットを設けているのには驚かされる。  CPUはTDPが35ワットのCore 2 Duo T9600(2.8GHz)か、TDPが25ワットのCore 2 Duo P9500(2.53GHz)/P8600(2.4GHz)/P8400(2.26GHz)を選択可能。店頭販売向けモデルはCore 2 Duo P9500(2.53GHz)を採用している。いずれもFSBは1066MHzに対応し、2次キャッシュは9000番台が6Mバイト、8000番台が3Mバイトだ。 ●動画で見るVAIO type Zのパーツ類

 Centrino 2への対応にともない、メインメモリはPC3-8500 DDR3 SDRAMを採用しており、4Gバイトまでの拡張に対応する。メモリスロットは底面に2基用意され、ドライバーでネジ止めされたカバーを開ければアクセスできる。

 本体の左パームレスト直下には、2.5インチHDDを搭載できるスペースがある。店頭販売モデルのデータストレージは容量200Gバイトの5400rpm対応HDDだが、VAIOオーナーメードモデルでは、320Gバイト(5400rpm)/250Gバイト(5400rpm)/200Gバイト(7200rpm)のHDDに加えて、64GバイトSSDのシングル構成と、64GバイトSSDを2基搭載してのRAID 0構成が選択可能だ。

 200Gバイトの5400rpm対応HDDから64GバイトSSDに変更した場合の差額は7万5000円、2基の64GバイトSSDによるRAID 0構成に変更した場合の差額は16万4000円と高額だが、パフォーマンスや耐衝撃性を高められる。

 光学ドライブはDVDスーパーマルチもしくはBlu-ray Discから選べる。店頭販売向けモデルの光学ドライブはDVDスーパーマルチだ。光学ドライブはトップカバーを排除し、裏面には多数の穴を開けることで、type Sのものから約50グラム軽量化した。

 ハイスペックのパーツを満載することで気になるのが放熱性だが、冷却ファンはブレードの形状を変更することで、冷却効率と静音性を高めたという。これにより、type Sのクーリングシステムより約40グラム軽量化しながら、モバイルノートとしては発熱量の多いCPUや外付けGPUを効率的に冷却できるボディを実現した。

 バッテリー駆動時間については、標準の6セルバッテリー使用時で約9時間、オプションの9セルバッテリー使用時で約13.5時間をうたう(店頭販売向けモデルの場合)。一方、ACアダプタはtype Sから変わっておらず、モバイルノートとしてはやや大型だ。


 以上、VAIO type Zの概要を動画で紹介した。PC USERでは引き続き、type Zの各種性能を含めたレビュー記事を掲載する予定だ。

※記事初出時、クリアソリッド液晶の色域とバッテリーセルの表記に一部誤りがありました。おわびして訂正させていただきます。また、PC USERの取材に対してソニーが回答したVAIOオーナーメードモデルの価格に一部誤りがあったため、修正しました(2008年7月24日)。

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