小型ボディながら拡張性は高く、前面は2基のUSB 2.0と8in1のメモリカードスロット、ヘッドフォン、スロットイン式光学ドライブのメディア挿入口と吸気口が用意される。背面はHDMI(Ver1.2準拠)とDVI-I、ギガビットLANに4ピンのIEEE1394、3基のUSB 2.0、角型の光デジタル音声出力、サウンド入出力、ACアダプタ接続端子が並ぶ。
今回は内部を撮影できなかったが、背面のネジを1本回すだけでカバーが取り外せ、内部に簡単にアクセスできる。光学ドライブと2.5インチHDDを固定するマウントもネジ1本で着脱でき、ドライブのマウントを取り除けば、2基のSO-DIMMスロットや2基のPCI Express Miniスロット、CPUやチップセットを冷却するヒートシンクが現れる。CPUは基板にじか付けではないので、メーカーの保証対象外ながら、いざとなれば換装も可能だ。また、PCI Express Miniスロットには、BTOオプションの無線LANモジュール(IEEE802.11a/b/g/n対応)とBlu-ray Disc再生用のアクセラレータが装着される。
なお、本機はコンシューマー向けのPCだが、ACアダプタは同社のビジネス向けノートPC「Latitude」シリーズと共通のもので、サイズは65(幅)×126(奥行き)×16(厚さ)ミリ、重量は約320グラムとスリムにまとまっている。
グラフィックス機能はチップセットのIntel GM965 Expressで供給(Intel GMA X3100)され、拡張スロットも持たないが、メモリは最大4Gバイトまで搭載でき、HDDベイには厚さ12.5ミリの2.5インチドライブも収納可能だ。CPUはCore 2 Duo T9300(2.5GHz)/T8100(2.1GHz)/T7250(2.0GHz)、Celeron 550(2.0GHz)が選べるので、なかなかパワフルなPCが組み上げられそうだ。ちなみに、OSはWindows Vista Ultimate/Home Premium/Home Basic(いずれも32ビット版/SP1適用済み)から選べ、Windows XPは選択肢にない。
Bluetoothは非搭載でBTOでも選べないなど細かい部分で気になるところもあるが、シンプルながらも細部にこだわった作りは好印象だ。発売時期と小型ボディゆえ、安価なNettopかと早とちりしてしまいがちだが、前述したのように本機は性能や機能を重視したモデルだ。現時点の価格イメージは下記の通りだが、販売開始の8月末までには変更が加えられる可能性もあるので、参考程度に見ておいてほしい。
PC USERでは製品を入手でき次第、レビューをお届けする予定だ。
Studio Hybridの価格イメージ | ||
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製品 | Studio Hybrid プレミアム構成 | Studio Hybrid ベーシック構成 |
CPU | Core 2 Duo T9300(2.5GHz) | Celeron 550(2.0GHz) |
メモリ | DDR2-SDRAM 2GB(1GB×2)デュアルチャネル | DDR2-SDRAM 1GB(512MB×2)デュアルチャネル |
HDD | 320GB(Serial ATA/5400rpm) | 160GB(Serial ATA/5400rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ボディカラー | サファイアブルー | スレートグレー |
無線LNA | Dell Wireless 1505(IEEE802.11a/b/g/n対応) | − |
OS | Windows Vista Home Premium(SP1) | Windows Vista Home Premium(SP1) |
予定価格 | 11万円前後 | 7万円前後 |
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