──それでは最後に、ふたりが期待する将来のアキバ像を教えてください。
藤山氏 萌え系は今後も伸びる気がするね。関連グッズやサービスがいろいろ出てきたりして。でね、ぼくは次にソフトSMが来るかなと思っているんですよ。メイド喫茶の延長線上で。お店がMの女の子を用意して、お客の男の子がS役で、本当に軽い感じのプレイを楽しむという。もちろん、逆もある。
──いや、さすがにないでしょう(笑)
藤山氏 いや、コントロールするのが好きな人が集まる街ですからね。コントローラブルなサービスってのは流行ると思うんだけどなあ。問題は、風俗にしないでサービスを完成させること。
古田氏 なきにしもあらず、なのか?(笑) ぼくの予想としては、都市計画に沿って総合的な街になっていく。オタク色はどんどん薄まって、「アキバ行ってきたけど、意外とそんなでもなかったよ」と言われるような。でもそれじゃ調査対象にならなくなるから、クリエイティブ色を強めていってほしいんですよ。
秋葉原って、一人で何か作ったり遊ぶの好きな人が多いと思うんです。だから、東急ハンズのアキバ版みたいな大型店ができて、そこで材料を買い込んだ人が新しいブームを作るとか、そういう将来を期待しています。
藤山氏 確かに材料ショップは少ないよね。アキバに東急ハンズがあったらすごい便利なのに。
古田氏 あと、PCパーツショップの盛り上がりにも期待しているんですよ。業界全体のブームは難しいでしょうけど。例えば、手打ちのソバ屋さんみたいに、自作PCを組み上げる実演をショーウィンドウで見せるとか、うーん……。
藤山氏 まあ、確かにPC系が衰退するのは悲しいね。
古田氏 そうですね。だから、何かしらの起爆剤を期待しています。
藤山氏 それが、ソフトSM。
一同 いやいやいや、ないから(笑)
心はいつも18歳のフリーライター兼プログラマ。最近はフィギュア パンツ鑑定士(1級)としても有名。好きな女性のタイプは、妹系メガネっ娘ツンデレ。著書として、ダメ人間ぶりを露呈する「萌える聖地アキバ 秋葉原マニアックス」(毎日コミュニケーションズ)や「メイド喫茶制服コレクション」、マニア専用・大人の塗り絵「萌えぬりえ」(竹書房)などがある。
電気街&量販店やネット事情のリポート、アングラ情報の分析などを得意とするデジタル&サブカルライター。ITmediaやASCII.jpなどのネットメディアのほか、週刊アスキーや週刊SPA!などにも執筆している。明治3年〜終戦ごろの古銭が好き。
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