7月20日に価格改定が入り、2万2000円前後で買えるようになったCore 2 Duo E8500。この価格改定の理由について、一部のショップは「ステッピングを変えたバージョンを投入するため」と見ていたが、その考えどおりにE-0ステッピングのCore 2 Duo E8500が出回るようになった。仕様は従来のC-0ステッピングとほぼ同じで、6Mバイト×2個のL2キャッシュを備え、FSBは1333MHz、3.16GHzで動作する。それに加えて、新命令セット「XSAVE/XRSTOR」や「Power Status Indicator(PSI)」に対応したのが特徴だ。また、リテールパッケージも従来よりひと回り小さくなっている。価格は据え置きのショップが大半だ。
さて、先日行われた「Intel in Akiba 2008 Summer」で、“神様”ことインテルの天野氏は「もう一個(のCPUが)8月中に下がるかもしれませんよ」と語っていた。その“お告げ”通りに、Core 2 Quad Q9550の価格を大幅に下げるショップがいくつか出ている。
Core 2 Quad Q9550は動作クロック2.83GHzのクアッドコアCPUで、6MバイトのL2キャッシュを2個備えている。2008年3月に登場した45ナノプロセスのCore 2 Quadで最上位に位置しており、5万円台後半で出回っていた。それが先週末には、ドスパラ秋葉原本店やパソコンショップ・アークなどでは3万7000円前後の値札が張られることに。某店員さんは「本当は8月10日からの価格改定なんですが、フライングして価格改定したショップがあるので、ウチも合わせざるを得なかったんです」と語っていた。
※記事初出時、Core 2 Quad Q9550の動作クロックを誤って記載していました。おわびして訂正いたします。
インテルがCore 2 Quad Q9550を価格改定する理由は、上位モデルの投入のようだ。フェイス パーツ館のCPU価格表には、「Core 2 Quad Q9650」と「Core 2 Quad Q9400」、「Core 2 Duo E8600」の枠が作られており、価格部分にはそれぞれ8月10日発売と書かれている。「Core 2 Duo E8500の価格改定も、実際には新モデル(E8600)の追加に関係していますね。初回入荷は少ないみたいです」と話していた。
Core 2 Quad Q9550の価格改定で、思わぬ影響を受けたのがXeonだ。特にXeon X3360は、Q9550と同等以上のスペックを持ちながら、安いショップでは4万円弱で買えるため、「対応するマザーが限られますが、Q9550の代わりに購入する人が多かった。でも、価格差がほとんどない今となっては……買い手がつくかなあ」(パソコンショップ・アーク)という状況。
フェイス PC館も「Xeonを買うのは、信頼性を求める人かリテールボックスに入っているシール目当ての人でしょうか。45ナノプロセスのCPUが出た頃にはヒットしていたのに……厳しい現実ですね」と語っている。
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