グラフィックスカードの分野では、AMDが脚光を浴びていた。その主役は、ごく少数出回っている「RADEON HD 4870 X2」搭載カードだ。価格は7万円から8万円の間。8月15日夕方の時点では、AMD(ATI)純正品とSapphire、PowerColor製品の在庫が確認できた。
RADEON HD 4870 X2は、「RADEON HD 4870」を2基組み合わせた同社の現行最上位GPU。リファレンスデザインのカードではGDDR5メモリを計2Gバイト搭載しており、2段分の拡張スロットを占有する大型クーラーを備える。補助電源は6ピン+8ピンだ。
パソコンショップ・アークは「512Mバイトのメモリを積んだRADEON HD 4870カードを2枚組み合わせるより、性能が高いと評判です。高価なので数量は出ないと思いますが、初回入荷の人気は予想以上。潤沢になるのは9月以降でしょうから、しばらくはこの注目度が続くと思います」と話す。
ちなみに、RADEON HD 4870 X2カードを含め、ハイエンドのグラフィックスカードの使用にあたって、注意をうながす声が増えている。ある店員さんは「消費電力が高いからと、単に大容量の電源を購入するようではだめ。最近は、電源の回路が溶けたなどの症状を聞くこともありますからね。RADEON HD 4870 X2クラスなら定格700ワットは欲しいところですが、第一に優先すべきは電源の品質です。とにかく、評価の高いブランドのモデルを選ぶのが無難でしょう」と語った。
複数のショップでおすすめの電源を聞いたところ、最も票が多かったのは、クーラーマスターの「RealPower Pro 1000W」だった。「品質が高いのはもちろん、グラフィックスカードをの補助電源に使う12ボルト出力の配分が非常に大きいのが特徴です。キロワット電源ですが、3万円台前半の価格なので良心的な価格設定だと思います」(フェイス パーツ館)とのこと。
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