大画面化しDDR3メモリや地デジチューナーを搭載したボードPC――「FMV-DESKPOWER F」2008年PC秋冬モデル

» 2008年08月20日 10時00分 公開
[ITmedia]

Centrino 2プラットフォームに対応しDDR3メモリを採用

19型ワイド液晶ディスプレイを搭載した上位モデル「FMV-DESKPOWER F/B70T」

 夏モデルでデビューした富士通のコンパクト液晶一体型PC「FMV-DESKPOWER F」シリーズが初のモデルチェンジを行った。秋冬モデルのポイントは、店頭販売のラインアップが従来の1モデルから2モデルに増加していることだ。

 新たに追加された上位モデル「F/B70T」は、1440×900ドット表示に対応した19型ワイド光沢液晶ディスプレイ(高色純度・高速応答・高解像度のスーパーファインVX液晶)と、地上デジタルチューナーを搭載する。地デジ機能がFMV-DESKPOWER CEシリーズとは異なり、Windows Media Centerで提供されているのも注目だ(ダビング10は非対応)。

 Centrino 2プラットフォームを採用しているのも特徴で、CPUはCore 2 Duo P8400(2.26GHz/FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)、チップセットはIntel GM45 Express、無線LANはIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)を備える。また、2GバイトのDDR3メモリ(PC3-8500対応)を標準で実装している(2Gバイトモジュール1枚)のも見逃せない。グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHD、HDDは500Gバイト(7200rpm)、光学ドライブにスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを搭載する。

左側面にB-CASカードスロットとメモリカードスロット、2基のUSB 2.0やサウンド端子が並ぶ(写真=左)。19型ワイド光沢液晶ディスプレイを採用し、前面にはタッチセンサのボタンやスピーカーが位置する(写真=中央)。右側面はスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブとUSB 2.0端子がある(写真=右)

 ボディサイズは465(幅)×211(奥行き)×391(高さ)ミリと従来機に比べて大きくなったが、スタンドは直径が211ミリと比較的コンパクトで、高さも2段階(391/411ミリ)に調節が可能だ。左右それぞれ80度のスイベル、15度のチルトをサポートしているので液晶ディスプレイの位置調整も容易に行える。ステンレス製の金属感を強調したスタンドと薄型PCというフォルムは従来を踏襲しており、タッチセンサ式の液晶輝度調整、電源、光学メディア排出の各スイッチが前面右下に並ぶほか、上部に130万画素のWebカメラを新たに内蔵した。

背面のカバーを外すと液晶ディスプレイの高さを2段階に調整できるが、ネジを6本外す必要がある(写真=左と中央)。背面中央のカバーを開けると、地デジチューナーのアンテナ端子や2基のUSB 2.0、ギガビット対応の有線LAN、4ピンのIEEE1394、ACアダプタ接続端子が現れる(写真=右)

下位モデルと異なり、ACアダプタは白色でやや大柄だ(写真=左)。地デジ機能が提供されるWindows Media Center用のリモコンが付属する(写真=中央)。チルトホイールに対応したマウスやテンキー付きキーボードは無線式だ(写真=右)

下位モデルはHDD増量のマイナーバージョンアップ

16型ワイド液晶ディスプレイ搭載の下位モデル「FMV-DESKPOWER F/B50」

 一方の下位モデル「F/B50」は、夏モデルの「F/A50」からHDD容量を増量(250Gバイト→320Gバイト)したのが主な強化点だ。1366×768ドット表示対応の16型ワイド光沢液晶ディスプレイをはじめ、Core 2 Duo T8100(2.1GHz/FSB 800MHz/2次キャッシュ3Mバイト)のCPU、Intel GM965 Expressチップセットといったハードウェアに変更はない。

 両モデルともオフィススイートのOffice Personal 2007(SP1)がプリインストールされ、OSにはWindows Vista Home Premium(SP1)を採用する。実売予想価格はF/B70Tが20万円前後、F/B50が17万円前後で、発売予定は8月22日だ。

 なお、直販のWEB MARTでは19型ワイド液晶ディスプレイを備えた「F/B70N」と16型ワイド液晶ディスプレイの「F/B50N」が用意され、さまざまなカスタマイズが可能だ。デザイン面では店頭モデルのスノーホワイトに加え、Web限定カラーのピンクオパールが選べたり(F/B50Nのみ)、前面の着脱式スピーカーパネルをWeb限定カラーのホワイト&ブルーやピンクに変更(F/B70Nのみ/別途スピーカーパネルのみの購入は不可)したりできる。ハードウェアは地デジチューナーの有無(F/B70Nのみ)、無線LANの有無、メモリやHDD容量の変更などが行える。

19型ワイド液晶ディスプレイ搭載機は前面のスピーカーパネルが取り外せ、直販のWEB MARTでは限定カラーのホワイト&ブルー(写真=左)やピンク(写真=中央)を追加選択可能だ。店頭モデルはスノーホワイトのみで、別途スピーカーパネルのみを購入することはできないので注意したい。16型ワイド液晶ディスプレイの下位モデルは夏モデルと同様、WEB MART限定カラーのピンクオパールが用意されている(写真=右)

FMV-DESKPOWER Fシリーズの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
FMV-DESKPOWER F F/B70T 液晶一体型 追加モデル Core 2 Duo P8400(2.26GHz) 2048MB 500GB Home Premium(SP1) 20万円前後
F/B50 液晶一体型 マイナーチェンジ Core 2 Duo T8100(2.1GHz) 2048MB 320GB Home Premium(SP1) 17万円前後
FMV-DESKPOWER Fシリーズの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
FMV-DESKPOWER F F/B70T 19型ワイド 1440×900 Intel GM45 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 地デジ 約11キロ
F/B50 16型ワイド 1366×768 Intel GM965 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約5.5キロ

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