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レビュー

液晶もキーボードも快適化:565グラムのAtom搭載UMPC「LOOX U」を動画で見る

Atomの採用で生まれ変わったLOOX Uは、従来機で指摘されたさまざまな弱点を克服してきた。使い勝手が大きく向上した新生LOOX Uを動画でチェックしよう。

Atom搭載だけじゃない新型LOOX Uの魅力

tm_0808looxum01.jpg Atom搭載で生まれ変わった「FMV-BIBLO LOOX U」

 2007年6月にデビューした富士通の「FMV-BIBLO LOOX U」は、小型軽量のコンバーチブル型ボディと、14万円弱と当時にしては求めやすい価格設定で人気を博したUMPCだ。2007年秋冬モデルでは、OSをWindows XPからWindows Vistaに世代交代し、ワンセグチューナーの内蔵やカラーバリエーションを用意するなどの変更を行なった。

 2008年に入ってから新モデルの投入がなかったLOOX Uだが、8月20日にフルモデルチェンジした秋冬モデルが発表された。新モデルでは、プラットフォームを「Intel Ultra Mobile Platform 2007」から「Centrino Atom」に変更しているのが特徴だ。2007年秋冬モデルと比較して、CPUをIntel A110(800MHz)からAtom Z530(1.6GHz)に、チップセットをIntel 945GU ExpressからIntel SCH(システム・コントローラ・ハブ)に変更している。

 メインメモリは1Gバイトオンボード(PC2-4200)で増設には対応しない。HDDについてだが、店頭向けモデルが搭載するのは60Gバイトの1.8インチHDD(4200rpm)だが、富士通の直販サイト「WEB MART」で扱われる直販限定モデルでは、60G/100G/120Gバイトの1.8インチHDDに加えて、64GバイトのSSDも選択できる。

 基本スペックの強化にともない、5.6型ワイド液晶ディスプレイの解像度を1280×800ドット(WXGA)に高め、従来より1段多い6段配列の日本語68キーボードを開発し、予測変換機能を持つ手書き入力補助ソフトを搭載するなど、使い勝手を大幅に向上させているのもポイントだ。

 今回は直販限定モデル「FMV-BIBLO LOOX U/B50N」の試作機を入手したので、その概要を動画で紹介しよう。

LOOX U/B50Nのデザインと液晶ディスプレイ

tm_0808looxum02.jpg タッチパネル式の液晶ディスプレイを反転すると、タブレット型になり、キーボードいらずで操作できる

 まずは外観だが、タッチパネル式の液晶ディスプレイが回転・反転する構造のコンバーチブル型ボディは健在だ。通常のノートPCと同様、クラムシェル型として扱えることに加えて、液晶ディスプレイを反転させればタブレット型としても利用できる。液晶ディスプレイのヒンジ部に用意されたクリックボタンとスティックポイントによるユーザーインタフェースも従来機と同様だが、液晶ディスプレイが水平に近い角度まで開くようになったため、より自然な姿勢で操作できるようになった。

 WEB MARTモデルでは、5パターンから天板のデザインを選択できるのも特徴。今回入手したのはオリジナルのイラストが個性的なtokidokiコラボレーションモデルだが、そのほかの4つはシンプルなデザインの天板だ。

 液晶ディスプレイの高解像度化にも注目したい。サイズは前モデルと同じ5.6型ワイドだが、解像度を1024×600ドット(WSVGA)から1280×800ドット(WXGA)にアップしている。5.6型ワイド液晶パネルに1280×800ドットを表示するとなると、ドットピッチは0.0945ミリと非常に細かく、さすがに小さな文字などは読みにくいが、Webページなどの一覧性はぐっと高まった。

 表示解像度は本体の専用ボタンを押すだけで3段階に切り替えられるほか、プリインストールOSのWindows Vista Home Premium(SP1)ではフォントやアイコンのサイズを調整できるDPIスケーリング機能があるため、画面が細かすぎて見にくい場合は、これらを活用するといいだろう。


LOOX U/B50Nのキーボードとタッチパネル

tm_0808looxum03.jpg 6段配列になって打ちやすくなったキーボード

 もう1つ、新型LOOX Uで特筆したいのがキーボードの改善だ。前モデルの5段配列56キー構成から、6段配列68キー構成に大型化されている。前モデルではFnキーと同時押しすることで、Delete、Tab、ファンクションキー、カーソルキー、「−」(長音)などを入力する仕組みで、これが入力の快適さを阻害していたが、1段追加してキー数を増やしたことで、これらのキーが独立して搭載されるようになったのはうれしい。

 キーストロークは約1.3ミリと浅いものの、主要キーのキーピッチを従来の約14ミリから約14.8ミリに広げ、Enterキーを大型化し、キートップ面の間隔を約3ミリから約4.2ミリに拡大することで、隣接するキーのミスタイプを抑える工夫もなされている。新しいキーボードでも「@」や「\」、「F7〜F12」のファンクションキー、括弧などの入力はFnキーとの同時押しになるが、キーボードは従来よりかなり使いやすくなった印象だ。

 本体に収納されたスタイラスとタッチパネル式の液晶ディスプレイを利用した手書き入力機能についても改良が加えられ、予測変換機能を持つ手書き入力補助ソフト「らくらく手書き入力」が搭載された。


※記事初出時、6段配列のキーボードを7段配列と誤記していた部分がありました。おわびして訂正させていただきます。

LOOX U/B50Nのボディと拡張性

tm_0808looxum04.jpg 2種類のバッテリーを用意。バッテリーパックLを装着すると、本体後方が少し出っ張る

 ネットワーク機能は、100BASE-TXの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n(11nはドラフト2.0)の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRに対応しており、直販モデルでは無線WANモジュール(NTTドコモのFOMA HIGH-SPEEDに対応)の搭載も可能だ。従来機と同様、有線LANとアナログRGB出力を接続する変換ケーブルが付属する。

 本体のインタフェースはUSB 2.0が1基のみと心もとないが、TypeIIのCFカードスロットとSDメモリーカードスロット(SDHC対応)、有効約130万画素のWebカメラ、指紋センサといった機能を備えている。直販モデルではFMトランスミッターが搭載され、ワンセグチューナーを内蔵することも可能だ。また、4基のUSB 2.0、アナログRGB出力、有線LANのポートを備えた専用ポートリプリケータも用意されている。

 各所を強化した新型LOOX Uだが、本体サイズは標準バッテリー搭載時で171(幅)×135(奥行き)×26.5〜33(高さ)ミリと、前モデルから変わりない。重量も約565グラムに抑えられており、携帯性は優秀だ(重量はワンセグチューナーなし、60GバイトHDD、標準バッテリーパック、無線WANなしの構成)。

 バッテリー駆動時間も強化され、標準バッテリー(7.2ボルト 2900mAh)で約5.3時間、別売のバッテリーパックL(7.2ボルト 5800mAh)で約11.1時間の長時間駆動をうたう。バッテリーパックL装着時は、重量が約670グラム、奥行きが155ミリとなる。



 以上、LOOX Uの概要を動画で紹介した。試作機ゆえに各機能の検証やパフォーマンスの評価は行えなかったが、高い携帯性はそのままに、全般的な仕様強化が施されており、UMPCとしての完成度は着実に高まっていると感じた。PC USERでは後日、LOOX Uのレビュー記事を掲載する予定だ。

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