BlueTrack仕様のワイヤレスゲーミングマウス「SideWinder X8 Mouse」Hardware Anywhere

» 2008年09月11日 11時11分 公開
[後藤治,ITmedia]
米マイクロソフトハードウェアグループ エンターテインメント&ゲーミングデバイス部門プロダクトマーケティングマネージャー Bill Jukes氏

 米Microsoftのハードウェアローンチイベントの2日目は、エンターテインメント&ゲーミングデバイス部門のプロダクトマネージャー、Bill Jukes氏によるキーノートスピーチで始まった。テーマはゲーミングデバイス。前日にBlueTrackテクノロジーが発表されたこともあり、読者の中にはSideWinderブランドを冠した光学式マウスの登場を期待した人もいるだろう。

 米Microsoftは、これまでゲーミングマウスの開発に際して、米国だけでなくヨーロッパとアジア(韓国)のゲーマー1000人を対象に調査を行ってきた。また、単なるデータを採取するだけでなく、実際に1500時間におよぶユーザーとのディスカッションから、ゲーミングマウスに求められる要素を模索してきたという。

 そのリサーチ結果から、Bill氏はゲーミングマウスにもたらす3つの革新「Wireless」「Lag Free Play」「Continous Game-Play」を挙げ、ゲーマーのニーズに応える製品としてSideWinderの最新モデル「SideWinder X8 Mouse」(以下、X-8)を発表した。Bill氏は「プロのゲーマーでもこれ(X-8)の性能以上に速く操作することはできないはずだ」と大きな自信を見せる。

 X-8は2.4GHz帯を利用する無線式マウスで、遅延を人間に知覚範囲以下に抑え、単三電池1本で30時間以上の連続プレイが行うことができ、バッテリの充電も行える――そしてもちろん、BlueTrackテクノロジを採用する。

SideWinder X8 Mouse

 青色LEDを採用した光学系により、基本性能は読み取り速度が13330fps/解像度が250〜4000dpiと非常に高く、トラッキングも3480ミリ/秒まで対応する。また、ゲーミングマウスでワイヤレス(2.4GHz)という選択は、従来のドングルタイプのUSBレシーバではなく、オリジナルのUSB無線ユニットを採用することで実現した。同社の調査では、マウスの操作で遅延の発生を意識するのは、プロゲーマーであっても40ミリセカンド以上という報告があり、X-8のレイテンシはそれを下回るという。

 本体のフォルムはSideWinderシリーズを継承しているが、ホイールがチルトに対応したのが目を引く(ホイールの回転はかちかちという感触のまま)。また、初代SideWinder Mouseと同じく、dpiを表示するステータスLCDも備える。

本体前面/背面/左側面

 実際に握ってすぐに気付くのは、サイドボタンの形状が円柱形から四角い羽状に変わっていることだ。従来の円柱形だと上下ボタンの押し替えに時間がかかるが、新しいサイドボタンでは中央付近に指をそえ、軽く親指を押し下げる/押し上げることで即座に入力できるようになった。一方、ワイヤレスタイプ(電池内蔵)になったことで本体重量が増したため、ウェイトコントロール機構は省かれた。なお、付属のソールはテフロンの含有率によって摩擦係数を変えた3種類が用意されている。

手前がX-8、奥がSideWinder X5 Mouse。デザインはシリーズを踏襲しているが、ホイールが初代SideWinder Mouseと同じメタル調になり、サイドボタンの形状が改良された。X-5に比べるとやや高さがある(写真=左/中央)。USB無線レシーバとバッテリーチャージャーを兼ねたオリジナルのユニットを付属する。ふたを空けるとX-8用のソールが2種類入っている(写真=右)

 価格は99.95ドル、2009年2月に発売される予定だ。

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