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キヤノン、新インクで発色を向上させた複合機/プリンタ08年モデル最上位はグレーインクを装備(3/3 ページ)

» 2008年09月17日 13時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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単機能プリンタは高速出力モデルなど2モデルを用意

 単機能プリンタは「iP4600」と「iP3600」の2モデルを投入。iP4600はMP630と同じプリントエンジンを装備して高速印刷に注力した上位機、iP3600はMP620やMP540と同じ印刷性能を持つ下位機に位置付けられる。iP3600は前モデルの「iP3500」と比較して、最小インク滴が2ピコリットルから1ピコリットルに微細化された。

 iP4600のみ、自動両面印刷、CD/DVDレーベル印刷の機能を備えている。いずれもPictBridge用のUSBポートを搭載しているが、メモリカードスロットは装備していない。

iP4600(写真=左)とiP3600(写真=中央)は同じデザインで、ブラックを基調としたカラーを採用する。iP4600のトレイを閉じたところ(写真=右)。複合機と同じようにボックス型になる

 iP4600とiP3600の主な仕様を下表にまとめた。価格はどちらもオープン、表中の価格はキヤノンオンラインショップでの直販予定価格だ。

A4単機能プリンタ新モデルのラインアップ
モデル名 iP4600 iP3600
直販予定価格 1万5980円 1万3980円
発売予定日 10月上旬 10月上旬
インク 顔料4色+顔料Bk 顔料4色+顔料Bk
ノズル数 C/M×各1536ノズル、Y/染料Bk×各512ノズル、顔料Bk×320ノズル C/M×各768ノズル、Y/染料Bk×各256ノズル、顔料Bk×320ノズル
最高解像度 9600×2400dpi 9600×2400dpi
最小インク滴 1ピコ 1ピコ
2Way給紙
両面印刷
CD/DVDレーベル印刷
メモリカードリーダー
PictBridge
赤外線
PC接続インタフェース USB 2.0 USB 2.0
サイズ(幅×奥行き×高さ) 431×296×153ミリ 431×296×153ミリ
重量 約5.7キロ 約5.6キロ
A4単機能プリンタ新モデルの印刷速度とコスト
モデル名 iP4600 iP3600
L判最速印刷 約18秒 約35秒
A4フチあり印刷 約43秒 約90秒
L判フチなし印刷コスト 約16.7円 約15.4円
A4普通紙印刷コスト 約8.7円 約8.4円
※L判印刷/A4フチあり印刷は「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド」を使用した場合。表中のコストは、L判がインク代+用紙代の合計、A4普通紙はインク代のみ

最上位グレードの光沢紙も登場

キヤノン写真用紙・光沢 プロ プラチナのパッケージ

 なお、前述したキヤノン写真用紙・光沢 プロ プラチナは、PIXUSの新モデルとともに10月上旬に発売される最上位グレードの光沢紙だ。中紙に銀塩印画紙と同じレジンコート紙を用いた6層構造により、坪量300グラム/平方メートル、紙厚0.3ミリと従来の最上位光沢紙「キヤノン写真用紙・光沢 プロフェッショナル」(中紙はパルプ、坪量245グラム/平方メートル、紙厚0.26ミリ)を超える厚みとコシを確保した。

 また、アルミナ素材のインク受容層を発色層と吸収層に分離し、レジンコート層に発色性向上剤を配合するなどの工夫によって、紙の白色度を高めつつ、発色特性、黒の締まり、吸収性、堅牢性といった各要素も強化している。

 サイズはA3ノビ、A3、A4、2L判、L判、KG、半切、四切、六切を用意。対応機種は今回発売される7モデル、およびPIXUS Proシリーズとなっている(PIXUS Pro9000は2008年12月下旬にドライバのアップデートで対応予定)。キヤノンオンラインショップの直販価格は、L判50枚のパックで990円だ。

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