オンキヨー、Atom搭載「minimum PC」など、ノートPC3シリーズを発表

» 2008年09月17日 15時00分 公開
[ITmedia]

 今回登場する新製品は、Atomを搭載した「SOTEC C1」4モデルと、15.4型ワイド液晶ディスプレイを採用したハイエンドノートPCの「SOTEC R7」1モデル、15.4型液晶ディスプレイを搭載したエントリーノートPCの「SOTEC R5」の6モデルだ。

“台湾チックなNetbookとは違う”と豪語する「SOTEC C1」

Atom N270を搭載する“minimum PC”の「SOTEC C1」

 SOTEC C1は、CPUにAtom N270(動作クロック1.6GHz)、チップセットにIntel 945GSE Expressを搭載する。すでに多くのモデルが登場している「Netbook」のカテゴリーに相当するPCだが、オンキヨーは「minimum PC」という独自の呼称を用いることで、先行するAtom搭載PCとの違いを訴求する。10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、最大解像度は1024×600ドット。キーボードのピッチは17.5ミリ、ストロークは2ミリといった、使い勝手のよさをオンキヨーでは強くアピールしている。

 メモリは標準構成で1Gバイト。オンキヨーの資料では最大容量は2Gバイトと明記されている。ただし、メモリスロットは1つしかないので、1Gバイトの構成から2Gバイトの構成に変更する場合は、メモリモジュールを交換することになる。ストレージデバイスはSSDではなく、120GバイトのHDD(5400rpm)が搭載される。

 本体に用意されるインタフェースには、ギガビットイーサネット、5in1カードスロット(SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、メモリースティック、メモリースティックPRO、MMC対応)、USB 2.0、130万画素Webカメラなどがある。ボディサイズは265(幅)×185(奥行き)×31(厚さ)ミリ。重さは約1.2キロ。バッテリーパックの容量は11.1ボルト、2200ミリアンペアアワーで、バッテリー駆動時間は約2.1時間。OSはWindows XP Home Edition Service Pack 3が導入される。

 先行する台湾製Netbookにもほぼ同じスペックの製品が存在するが、「台湾チックなものとは違う」(オンキヨー 事業開発本部 神谷速夫氏)と断言するオンキヨーは、その違いについて「質感」を挙げる。SOTEC C1には、「リッチブラック」と「クリスタルホワイト」のカラーリングモデルが用意されるが、その天面には東芝やヒューレット・パッカード、そして台湾メーカーのAcerも採り入れている「成形同時加飾転写システム」が採用された。

 価格はオープンで、実売予想価格は5万9800円(Office Personal 2007同梱モデルは7万9800円)。ほかに、直販専用モデルの「DC10W」が用意され、統合ビジネスソフトで、店頭モデルで用意されるOffice Personal 2007のほかに、Office Personal with PowerPoint 2007やOffice Professional 2007が選べる。出荷開始は10月下旬からの予定(Officeソフトなしのクリスタルホワイトモデルは10月3日から出荷開始)。

天面にはAcerの「Aspire one」でも導入された転写式のインモールド成形が採用された。リッチブラックとクリスタルホワイトのカラーリングが用意される(写真=左)。一部に変則サイズがあるものの、主要なキーのピッチは17.5ミリを確保する

SOTEC C1の左側面(写真=左)と右側面(写真=右)。USB 2.0にカードスロット、有線LANとモデムがインタフェースとして用意されている

Centrino 2を採用したハイエンドノートの「R7」に、スタンダードノートの「R5」

 SOTEC R7は、パフォーマンスを重視したハイエンドノートPCで、Centrino 2プラットフォームを導入している。15.4型ワイド液晶ディスプレイを採用し、最大解像度は1280×800ドット。CPUにCore 2 Duo P8400(動作クロック2.26GHz)、チップセットはIntel PM45 Expressを搭載。メモリは標準構成でDDR2-800を4Gバイト実装する(ただし、OSがWindows Vista Home Editon Service Pack 1 32ビット版なので、実質3Gバイト)。ほかにも、グラフィックスにモバイル向け外付けGPUの「Mobility Radeon HD 3470」を組み込んでいる。

 無線LANはIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0に準拠)に対応するほか、本体にはExpressCardスロット(/54、/34に対応)USB 2.0×2、そして、HDMI、eSATAなどの最新規格のインタフェースが用意されている。内蔵ドライブはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ。サイズは365(幅)×270(奥行き)×36(厚さ)ミリ、重さは約2.7キロ。バッテリー容量は14.4ボルト、4400ミリアンペアアワーで、バッテリー駆動時間は約3時間とされている。

 価格はオープン。実売予想価格は14万9800円。出荷開始は11月中旬の予定だ。

 SOTEC R5は、価格を重視したエントリークラスのノートPCで、15.4型ワイド液晶ディスプレイを採用し、最大解像度は1280×800ドット。CPUは最上位モデルでCore 2 Duo P8400(動作クロック2.26GHz)を搭載するほかはCeleron 575(動作クロック2GHz)を採用している。チップセットはすべてのモデルでグラフィックスコアを統合するNVIDIAのGeForce 8200Mを搭載。OSは、上位4モデルがWindows Vista Home Premium(SP1)で、下位2モデルにはWindows Vista Home Basic(SP1)が導入されている。

 無線LANはIEEE802.11a/b/gに対応するほか、本体にはExpressCardスロット(/54、/34に対応)、USB 2.0×4が用意されている。内蔵ドライブはDVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブ。サイズは366(幅)×264(奥行き)×36(厚さ)ミリ、重さは約2.7キロ。バッテリー容量は14.4ボルト、2250ミリアンペアアワーで、バッテリー駆動時間は約2.4時間(Core 2 Duo P8400搭載モデル)、または1.7時間(Celeron 575搭載モデル)とされている。

 実売予想価格は7万4800円〜12万9800円。出荷開始は10月中旬の予定だ。

SOTEC R7(写真=左)とSOTEC R5(写真=右)

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