動画で見る低価格ミニPC――「Eee PC」新旧比較すべてはここから始まった

» 2008年09月18日 12時00分 公開
[後藤治,ITmedia]
新旧Eee PC

 2008年のPC市場において、Atom N270(1.6GHz)を採用した「Netbook」は1つの潮流を生み出した。低価格ミニノートPCブームの火つけ役となった元祖「Eee PC」に続く流れは、その次世代機である「Eee PC 901-X」をはじめ、「Wind Notebook U100」や「Aspier one」などの競合機を呼び、さらに台湾勢だけでなく多くのPCメーカーがこの新しい市場に参入している。

 また、当初は品不足が続いたこれら先行機も9月に入って供給状態が徐々に改善されており、とりあえず「買えるものを勢いで買う」という状態ではなくなったため、需要がある程度満たされたあとの“淘汰の時代”を迎えつつある。低価格ミニノート市場が本当の意味で激戦区となるのはこれからだろう。

 上で挙げたように、PC USER編集部ではこれまでにもたびたび新しいNetbookを動画で紹介してきたが、ここでは改めて、アキバのPCパーツショップで人気が高い新型「Eee PC 901-X」を、旧モデル「Eee PC 4G-X」と比較する形で取り上げた。特に旧型から新型への買い替えを検討しているユーザーは、この動画を眺めてその違いを再確認してほしい。もちろん、Eee PC 4G-Xも少量ながらいまだ出回っており、価格面での優位性から“ちょっとしたオモチャ”としてあえて旧型を買ってみる、というのも魅力的な選択かもしれない。

Eee PC 新旧比較

 国内向けに投入される新型Eee PCは、パールホワイトとファインエボニーの2色。光沢感のあるボディで、Webカメラの回りを鏡面仕上げにしたり、クリックボタンにヘアライン加工を施すなど、“安っぽく”見えない工夫を凝らしている。また、天面のASUSロゴが消え、左上に「Eee」というロゴが入った。

Eee PC 901-X(写真=左)とEee PC 4G-X(写真=中央)。天板のロゴが変更されている(写真=右)

 新旧比較で大きな改良点の1つは液晶ディスプレイのサイズと解像度だが、液晶が一回り大きくなった分、本体サイズは奥行きと高さが若干大きくなり、重量は90グラムほど重くなっている。一方、キーボードユニットはそのまま流用されているが、タッチパッドは広くなった。

Eee PC 901-Xは液晶が一回り大きくなり、解像度も上がった(写真=左)。キーボードは従来と同じだが、タッチパッドが広くなり、クリックボタンにはヘアライン加工が施された(写真=中央)。本体サイズは奥行きが長くなったのが目立つ(写真=右)

Eee PC新旧モデル比較
モデル名 Eee PC 4G-X Eee PC 901-X
CPU Celeron M 353(630MHz駆動) Atom N270(1.6GHz)
チップセット Intel 910GML Intel 945GME
メモリ容量 標準512MB/最大2GB 標準1GB/最大2GB
SSD 4GB 12GB(4GB+8GB)
液晶ディスプレイ 7型ワイド(800×480ドット) 8.9型ワイド(1024×600ドット)
無線LAN 802.11n、Bluetooth 2.0+EDR
Webカメラ 30万画素 130万画素
バッテリー駆動時間(公称) 約3.2時間 約8.3時間
本体サイズ 225×164×21〜35mm 225×175.5×22.7〜39mm
重量 920グラム 1100グラム
そのほか 4GB SDHCメモリーカード付属 20GBオンラインストレージ

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