チノパンとジーンズ、どちらがお好き!?――新型VAIO type Nを眺めるこの手触りがクセになる

» 2008年09月30日 14時33分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

カラバリが追加されVAIOオーナーメードモデルも用意

 VAIOノートシリーズで最もシンプルなノートPCである「VAIO type N」がフルモデルチェンジを果たした。製品の詳細はこちらの記事に譲り、こだわりのボディを見ていく。

 登場したてのVAIO type Nは直線基調で無機質な印象が強かったが、2007年秋冬モデルで丸みを帯びた親しみやすいボディに変わり、天板とキーボードの周辺部に布のように滑らかな手触りを意識したディンプル加工(細かい凹凸)を施して親しみやすさを演出した。それから1年がたってシステムはSanta RosaベースからMontevinaベースにグレードアップし、ディンプル加工もより布の質感を意識して従来よりも凹凸が大きめになった。さらにカラーバリエーションが加わり、従来のホワイトとダークブルーの2種類が用意された。

これまでと同じホワイトは、上位モデルのVGN-NS70B/Wと下位モデルのVGN-NS50B/Wで採用される(写真=左)。新カラーのダークブルーは下位モデルのVGN-NS50B/Lのみだ(写真=右)

新モデルではディンプル加工の凹凸がやや大きくなった

 新色のダークブルーは下位モデル「VGN-NS50B/L」のみでの提供となり、ホワイトはVGN-NS50B/Lと同スペックの「VGN-NS50B/W」、およびBD-ROMドライブを内蔵した上位機「VGN-NS70B/W」で採用されている。本機から直販のソニースタイルにおけるVAIOオーナーメードモデルに初対応したが、カラーリングはホワイト固定で選択できないのが残念だ。

 ボディサイズは360(幅)×270(奥行き)×31.4〜38(高さ)ミリ、重量は約2.9キロとこれまでのモデルをほぼ踏襲する。液晶ディスプレイは15.4型ワイド光沢(クリアブラックLE液晶)で、画面解像度も1280×800ドットと変わらない。FeliCaポートを標準で搭載するのも同様だ。

 一方で、USBやIEE1394といったインタフェースは構成こそ従来機のままだが、配置が一新され、光学ドライブが左側面から右側面に移動した。また、有線LANがギガビット対応となり、無線LANもIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)に強化されたのも見逃せない。細かいところでは、オプションにディンプル加工を施したキャリングケースやマウスが用意され、アクセサリー類が充実してきた。

15.4型ワイドのクリアブラックLE液晶を搭載する(写真=左)。キーピッチ19ミリ、キーストローク2.5ミリというゆとりのあるキーボードを引き続き採用(写真=中央)。キーボード上部のデザインが若干変更されている。上位モデルのみ、BD-ROMドライブを右側面に内蔵する(写真=右)

ディンプル加工は液晶ディスプレイ天面とパームレスト面に施されている(写真=左と中央)。底面は両モデルともブラックで、バッテリー駆動時間は約3時間だ(写真=右)

 ちなみに、VAIOオーナーメードモデルではGPUにATI Mobility Radeon HD 3430を選べる(店頭モデルはIntel GM45 Express内蔵のIntel GMA 4500MHDのみ)が、OSがWindows Vista Home Basic(SP1)固定となるなど、機能やスペックを落とす方向に選択肢が限られているのが物足りない。とはいえ、Celeron 575(2.0GHz)に1Gバイト(512Mバイト×2)のメモリ、160GバイトのHDD、Office Personal 2007(SP1)を省いた最小構成ならば、7万9800円で購入可能と非常に安価なのは魅力だ。ディンプル加工のボディは気になるが、店頭モデルの15万円はちょっと高いと思っているユーザーは一度ソニースタイルをチェックすべきだろう。

インタフェースの配置は従来機から一新された。無線LANの電源スイッチが前面左側になり、SDメモリーカード/MMC対応のメモリカードスロットがその隣に、メモリースティックスロットは中央よりにある(写真=左)。背面はACアダプタ接続端子が右側に移動した(写真=右)

左右のポート位置は以前のモデルから反転したような状態になり、光学ドライブが左側面から右側面になり、排気口が右側面から左側面に移動した

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