9月に登場した新製品で最も目立っていたのはSSDだ。9月頭にOCZから高速化と低価格を両立させた「Core Series V2」が、PATRIOTからも同様に安い2.5インチSSD「PE32/64/128GS25SSDR」が登場した。それぞれ、30Gバイトクラスが3万円を切り、60Gバイトクラスは4万円前後で、SSDとしては買いやすい価格に収まっている。
月半ばには、サムスンもMLCタイプのSSDを出荷。64Gバイトの2.5インチサイズ「MMCRE64G5MPP-0VA」が5万円弱、128Gバイトの「MMDOE28G5MPP-0VA」が10万円前後となる。このように急速なラインアップの拡充が行われたことで、「競合が増えて低価格化も促進されています。今ならミドルレンジのグラフィックスカードを買う感覚で、ブートドライブ用に30〜60GバイトクラスのSSDが買えるようになりましたからね。体感速度の向上を求めるユーザーには、すでに受け入れられています」(T-ZONE.PC DIY SHOP)などのコメントが聞かれるようになった。
ただし、この流れで忘れてはならないのが、インテル純正SSD「X25-M Mainstream SATA SSD」の存在だ。9月前半から複数のショップがデモ機を展示しており、その高速ぶりをアピールしていた。現在出回っているSSDは、リード最大100Mバイト/秒以下のモデルも多いが、それでも転送速度の速さが魅力になっている。しかし、X25-M Mainstream SATA SSDはリード最大240Mバイト/秒(ライト最大70Mバイト/秒)を実現。際だって速いSSDが9月末には登場するということで、発売を待つユーザーは多かった。
そして25日にようやく販売開始となり、初日からヒットを飛ばしている。80Gバイトの1モデルのみが出回っており、価格は8万円弱とやや高め。それでも売り切れるショップは後を絶たない。「高くても、マシンの処理能力を確実に高めますからね。そういう実効性の高いアイテムは、値段に関係なく売れるものですよ」(ソフマップ リユース総合館)という。
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