10月15日に新型MacBookが発売され、初めての週末が過ぎた。MacBook Airと同じ製法を取り入れたアルミ削りだしのユニボディデザインや高性能なグラフィックス、ガラス製のマルチタッチトラックパッドなど、MacBookの久々のフルモデルチェンジとあって、その注目度は非常に高い。しかしその一方で、価格が高くなったことを指摘する声もある。実際の売れ行きはどうだろうか?
ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの2階でMac関連製品売り場を統括する高橋克仁氏は、「初めの週末としては過去最高の手応え」と笑顔を見せる。「やはり一番注目されているのはMacBookです。まったく新しいモデルなので、興味本位でまずは見てみようというお客さまが非常に多いですし、“分かっている人”はすぐに購入されていきます。特に、新しいGPUの採用でグラフィックス性能が向上した点に注目する方が多いですね」と語る。一方、新しいアルミボディについては「MacBook Airですでに見たことがあるデザインなので、それほど重視されている印象はないです。ただ、ボディの質感については実際に触ってみないと分からない部分なので、是非店頭に来て実際に試してほしいですね」とアピールしていた。
もっとも、MacBookのコーナーに来ていた何人かの方に話を聞いてみたところ、やはり今回のボディの変更を買い換えのポイントに考えている人はいるようだ。iBook G4を使っているというユーザーは「アルミの質感というよりも、少し軽くなったのがいいかな。今の(iBook)は重いので。それと実際より薄く見えるのもいいですね」と、真剣に購入を検討していた。
MacBookが高いグラフィックス性能とアルミボディを採用したことで、MacBook Proの位置付けがやや気になるところだが、高橋氏は「MacBook Proが売れていないということはありません。例えば、28万8000円の上位モデルも、在庫があるだけすぐになくなる状態」とコメントしている(確かにPC USERで実施しているアンケートでもMacBook Pro 2.53GHzが1番人気になっている)。逆に、値段が安くなったMacBookホワイトは「まったく売れていない」とのこと。「いずれにせよMac全体の売り上げが伸びていますし、高いモデルが売れるのはいいことです」(高橋氏)と、好調なすべり出しをよろこんでいた。
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