10月29日に店頭向けモデルが先行して販売されるデルのスリムPC「Inspiron Mini 12」は、Atom Z530/Z520を搭載した低価格ノートPCだ。市場に数多く登場したNetbookは、液晶ディスプレイのサイズが8.9型〜10.2型と小さく、画面解像度が1024×600ドットと狭いため、特にWeb閲覧時に不便だったが、本機は12.1型ワイドで解像度も1280×800ドットとグッと広くなった。そのぶん、ボディサイズは299(幅)×229(奥行き)×23.3〜27.6(高さ)ミリと大柄になるが、スリムで不要な突起が少なく、カバンの収まりがよく持ち運びやしやすい。重量も約1.24キロとほかのNetbookに比べて遜色(そんしょく)ない値に収まっている。
PC USERでは、リリース記事やフォトレビュー記事、ベンチマークテスト記事など、さまざまな角度からInspiron Mini 12を取り上げているが、ここでは動画で本機の魅力に迫る。
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Netbookは実売5〜6万円ごと安価で、携帯しやすい小型ボディが特徴だが、それだけにキーボードやタッチパッドのサイズが小さめで、扱いには慣れを必要とする場合が多かった。しかし、本機は主要キーで17.5ミリというキーピッチを実現し、タッチパッドも一般的なノートPCと同じサイズを搭載しており、入力環境で妥協を強いられる可能性は、ほかのNetbookに比べて大きく減っている。
バッテリーの駆動時間は標準の3セルで最大3時間32分(メーカー公称値)だが、こちらの記事にあるように無線LAN経由でWebの閲覧をした場合は2時間強とまずまずの成績を残している。後日、6セルの大容量バッテリーが発売される予定なので、バッテリー回りでは融通が利きそうだ。
主なスペックは下の表にまとめたが、10万円を切る低価格ノートPCとしては外観がカッチリとまとまっており、見た目も“安っぽさ”を感じさせない仕上がりだ。発熱が少なめで、ファンレス仕様の静音設計も見逃せない。英語キーボードが選べる直販モデルは11月下旬に販売予定なので、まずは店頭で実機を確認するのも一興だろう。
Inspiron Mini 12店頭モデルの主なスペック | ||
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モデル | 店頭先行販売モデル1 | 店頭先行販売モデル2 |
CPU | Atom Z530(1.6GHz) | Atom Z520(1.33GHz) |
メモリ | DDR2 SDRAM 1Gバイト(固定) | |
1.8インチHDD | 80Gバイト(4200rpm) | 60Gバイト(4200rpm) |
液晶ディスプレイ | 12.1型ワイド光沢液晶(TrueLife) | |
画面解像度 | 1280×800ドット | |
無線LAN | IEEE802.11b/g | |
Bluetooth | Bluetooth V2.1+EDR | |
Webカメラ | 130万画素(液晶ディスプレイに内蔵) | |
ボディカラー | オブシディアンブラック/パールホワイト | |
バッテリー | 3セルバッテリー/最大3時間32分駆動 | |
本体サイズ | 299(幅)×229(奥行き)×23.3〜27.6(高さ)ミリ | |
重量 | 約1.24キロ | |
OS | Windows Vista Home Basic(SP1) | |
店頭予想価格 | 9万9800円前後 | 8万9800円前後 |
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