薄・軽・美にこだわった第3世代Eee PC“S101”が日本上陸18ミリで1.06キロのミニノート(1/2 ページ)

» 2008年11月06日 17時45分 公開
[前橋豪,ITmedia]

今度のEee PCは薄型軽量とデザインに注力

Eee PC S101

 ASUSTeK Computer(ASUS)は11月6日、Eee PCの新モデル「Eee PC S101」を発表した。日本国内では11月22日に発売する予定で、価格はオープン、実売価格は6万9800円前後と予想される。

 Eee PC S101は10月7日に台北で発表され、11月上旬に日本で発表すると予告されていた10.2型ワイド液晶ディスプレイ搭載の低価格ミニノートPC(いわゆるNetbook)。10月に国内販売した10型ワイド液晶搭載の「Eee PC 1000H-X」や、7月に国内販売した8.9型ワイド液晶搭載の「Eee PC 901-X」といった第2世代のEee PCと比較して、本体の薄型化と軽量化、そしてデザインに注力しているのがポイントだ。

 本体サイズは264(幅)×180.5(奥行き)×18〜25(高さ)ミリ、重量は約1.06キロとなっており、本体サイズが266(幅)×191.2(奥行き)×28.5〜38(幅)ミリ、重量が1.45キロだった1000H-Xから薄型・軽量となった。液晶ディスプレイのサイズが一回り小さい901-Xと比べても、S101のほうが薄さと軽さで勝っている。

 デザイン面では、液晶のヒンジ部にスワロフスキーのクリスタルガラスを装飾したほか、天板にUVコーティング、パームレストに酸化防止処理、液晶フレームとヒンジには39工程もの処理を施したメッキ加工を採用するなど、高級感に配慮した。カラーはこれまでのホワイトとブラックではなく、落ち着いたブラウン、シャンパン、グラファイトの3色を用意している。

スワロフスキーのクリスタルガラスで装飾した液晶ヒンジ部(写真=左)。UV加工で光沢感のある天板(写真=右)

液晶ディスプレイは1024×600ドット表示の10.2型ワイドパネルを採用(写真=左)。キーボードは主要キーで17.5ミリのキーピッチを確保した日本語86キーボードを採用する(写真=右)

ブラウンのカラー

シャンパンのカラー

グラファイトのカラー

起動時間の短縮、静音性、放熱性にも配慮

 機能面では、OSを高速に起動できる技術「XpressPath」を新採用。これはBIOSのBootBoosterの活用とSSDの新型コントローラにより実現されるもので、SSDのリード性能が約2倍に向上し、OSの起動や終了、プログラムの実行を高速化するという。ASUSによれば、BootBoosterがオンの状態で、電源ボタンを入れてからWindows XPの起動画面(ようこそ画面)が表示されるまでの時間は17.8秒としている。

 静音性と放熱性にも改善が見られる。動作音は静音設計により25dB(A)の動作音を実現。放熱性については、バッテリーパックの位置が背面からパームレストの下に移され、発熱しやすい基板部分がキーボードの奥側に移動したことで、システムに高い負荷をかけてもパームレストが発熱しにくくなった。

 バッテリーパックは容量7.4ボルト 4900mAhのリチウムポリマー式で、1000H-X/901-X(7.4ボルト 6600mAh)より容量は減り、駆動時間も短くなった。従来のEee PCでも導入されていた省電力技術の「Super Hybrid Engine」を利用することで、バッテリー駆動時間は4.6時間をうたう。

本体のパームレスト裏側にリチウムイオンポリマー式のバッテリーパックを装着している

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