使い勝手で“直球勝負”!!――エプソンダイレクト「Endeavor Na01 mini」を試す5万円で始めるミニノート生活(1/2 ページ)

主な仕様とシルエットのみが公開されていたエプソンダイレクトのAtom搭載ミニノート「Endeavor Na01 mini」が、いよいよその姿を現した。さっそくレビューしていこう。

» 2008年11月19日 12時30分 公開
[兼子忍,PR/ITmedia]
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 国内PCメーカーのエプソンダイレクトが、Netbookのホットゾーンに4万円台のAtom搭載ミニノートPC「Endeavor Na01 mini」を投入した。同社のWebサイトには、11月中旬という発売時期と主要なスペックがすでに掲載されていたことから、その登場を心待ちにしていた人も多いだろう。ここではさっそく、その詳細をチェックしていく。なお、本機はBTOを利用したスペックの変更には対応しない固定スペックのモデルになる。

Netbookの標準的スペックながら使用感は上々

エプソンダイレクト「Endeavor Na01 mini」

 主要なスペックはすでに公開された内容から変更はなく、Intel 945GSE ExpressとICH7MというNetbookの事実上の標準プラットフォームに、Atom N270(1.6GHz)を組み合わせたものだ。メインメモリは1Gバイトを標準搭載し、チップセット内蔵グラフィックス機能がその一部をグラフィックスメモリに流用する。なお、メモリモジュールはPC2-5300(DDR2 667MHz)に対応しているが、実際の動作はPC2-4200(DDR2 533MHz)相当となる。

 ストレージデバイスは、160Gバイトの2.5インチSATA HDD(5400rpm)で、光学ドライブは内蔵しない。OSにはWindows XP Home Edition(SP3)を採用しており、基本スペックは全般的にNetbookの標準に沿った構成だ。「外出先で最小限のWindows環境を利用できる」というコンセプトに照らし合わせれば不足を感じる部分はなく、逆に160Gバイトの大容量HDDを採用している点は、容量の小さなSSDやHDDを搭載する多くのNetbookに比べ、大きなアドバンテージになっている。モバイルユース専用のサブPCとして快適に活用できる内容と言えるだろう。

 実際に試用した限りでも、OSの起動や終了、Internet Exprolerの起動、Windows Media Playerでの音楽再生といった一般的な作業で動作がもたつくことはなく、ストレスなく利用することができた。

 また、Youtubeとニコニコ動画で動画再生を試したところ、動物が駆け回るような動きの激しいタイトルでも、問題なく視聴できるレベルで再生が可能だった。また動画再生中のテキスト入力やExcelの起動もスムーズに行うことができた。

ACアダプタは非常にコンパクト

 標準バッテリー(7.4ボルト/4400mAh)による連続駆動時間は、JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver1.0)による計測で約3.2時間(公称値)となっている。居並ぶライバルたちと比べても遜色のない数字だが、もし屋外でのバッテリー切れが心配なら、もう1本バッテリーを購入したり、付属のACアダプタを本体と一緒に携行するのも手だ。ACアダプタはサイズが35.6(幅)×85.6(奥行き)×25.3(高さ)ミリと非常にコンパクトで、重量も213グラムと軽いことから、本体と一緒にカバンに入れて持ち歩いてもほとんど気にならない。

ノングレアの大型液晶は貴重な選択肢

10.2型ワイドの液晶ディスプレイを搭載する

 ブラックのボディは、266(幅)×184.7(奥行き)×39(高さ)ミリと、一般的なNetbookに比べるとわずかに大きい。とはいえ、ビジネスマンが携行する通勤バッグに無理なく収納できる範囲に収まっており、重量もバッテリー込みで約1.28キロと非常に軽量なので、毎日の通勤に携帯するのも苦になることはない。

 このボディに搭載されるディスプレイは、Netbookでは大きめの部類に入る10.2型ワイドのノングレア液晶だ。解像度は1024×600ドットと、ほかのNetbookと同等ながら、広めのドットピッチによる表示はアイコンと文字の視認性を向上するのに貢献している。

 また、ノングレア液晶は発色の鮮やかさで光沢液晶に譲る半面、周囲に強い光源が存在する環境でも、ある程度の視認性を得やすいというメリットがある。日中の屋外のように、液晶表面への外光の映り込みが避けられない場面で利用することも少なくない小型ノートPCにとって、ノングレア液晶の採用は歓迎すべきポイントだ。

 実際、晴天の窓際で液晶の視認性をチェックしてみたが、カーテン越しの日光が液晶に当たった状態でも、画面上の文字をはっきりと読み取ることができた。

エプソンダイレクトらしい使いやすい入力環境は必見

17ミリピッチのキーボードを採用

 液晶ディスプレイと並んで特筆できるのが、キーボードを中心とした入力環境だ。キーボードは、文字/記号キーの大半が17ミリの横ピッチを採用し、通常のノートPCと同じ感覚でタッチタイプを行うことができる。

 さらにストロークも2ミリと十分に深く、キーボードユニットの剛性は、強く打鍵してもたわむことのない強度を持つ。かなりきつめにタイピングをする人でも、安心して長文を入力できるだろう。また、左側のCTRLキーとFnキーは、初期状態では外側にCTRLキーが割り当てられているが、BIOSから互いの位置を入れ替えることが可能だ。ワンタッチキーは未搭載だが、Fnキーとファンクションキーの組み合わせで、メールソフトの起動やボリュームの調節、液晶の輝度調節、無線LAN機能のオン/オフなど、基本的なアクションは用意されている。

2ボタンタイプのタッチパッドは、ミニノートながら広めで、クリック感も十分

 ポインティングデバイスは標準的な2ボタンタイプのタッチパッドだ。パッドの感度は良好で、ボタンにも十分な大きさが割り当てられているため、快適に利用することができる。なお、導入済みのSynaptics製ドライバには、タイプ中に手のひらがパッドに触れた際の誤動作を防ぐパームチェック機能が搭載されるが、FnキーとF9キーを同時に押せば、強制的にタッチパッドの機能をオフにして、集中して文章入力を行うことができる。

 Netbookと言えばインターネットのメディアブラウザ的な用途を思い浮かべるが、このNa01 miniは、PCとしての基本的な作りがしっかりしており、出先で長文を書いたりする人にこそ向いていると言えそうだ。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日