注目ナンバーは「7」と「9」だった「11」月のアキバ5分で分かった気になる、11月のアキバ事情(1/4 ページ)

» 2008年12月03日 11時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「年末商品にこれ以上ない燃料」――街がCore i7特需で盛り上がる

秋葉原でのCore i7発売解禁の瞬間。日本インテルの吉田社長だけでなく、米インテルの副社長までかけつけた

 11月16日0時、インテルの新型CPU「Core i7」と、その対応チップセット「Intel X58 Express」を搭載した各社のマザーボードが、世界に先駆けて販売解禁となった。本来の発売日は18日だが、週末に販売したいという意向を汲んだ“公式フライング”状態だったため、ショップの多くは直前まで「深夜販売」ではなく「深夜イベント」としてキャンペーンを打っていた

 Core i7は、Core 2アーキテクチャとは異なる新しい技術を採用したクアッドコアCPUで、改良版のハイパースレッディング技術により、仮想的に8コアを同時に使える機能を備えている。

 今回登場した3モデルの価格は、上位から「Core i7 Extreme 965」が11万円台、「Core i7 940」が6万円台、「Core i7 920」が3万円台。対応するX58マザーは2万7000〜4万5000円前後と全体的に高価なため、複数のショップは「万人受けするモデルではないですね。ハイエンドユーザーの欲望を満たすアイテムと見るのが正しいでしょう」(T-ZONE.PC DIY SHOP)などと語っている。

 ただし、11月下旬までの売れ行きは順調な様子だ。フェイス本店は「人気があるのは920と、意外なことに10万円以上するExtreme 965です。マザーボードも高付加価値をつけたハイエンドクラスが今でも好調に売れています。20〜50万円くらいかけて超高性能マシンを組みたいというニーズも結構あるんですね」と予想外の流れに驚いた様子だった。

 また、ドスパラ秋葉原本店は「年末商戦時期にさしかかっているのが大きいですね。この時期は例年、比較的高価なパーツがよく売れるので、Core i7は格好のアイテムといえるでしょう。今の流れは年末まで続くと思いますので、いつもより多めに在庫を仕入れるようにしています」と、タイミングの妙をほめていた。

11月初旬から各ショップにCore i7のデモ機が展示されるようになった(写真=左)。ASUSTeKのハイエンドX58マザー「RAMPAGE II Extreme」。4万〜4万5000円の高価なマザーだが、11月末まで品薄になるほど好調に売れている(写真=中央)。MSIは11月23日に自社のX58マザーなどのアピールするユーザーイベントを開催。軽妙なトークで会場を盛り上げた(写真=右)

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