性能とデザインを自分色に染められるデルの「Studio 15」で年を越す魅惑的なアートの群れ(1/3 ページ)

» 2008年12月26日 11時11分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

着々とBTOメニューの選択肢が増強されるミドルレンジノートPC

 デルの「Studio」シリーズは、エントリーからミドルレンジ向けのパーツを豊富にそろえたBTOメニューと、スタイリッシュなデザイン性を兼ね備えたラインアップだ。そのノートPCには、AMDプラットフォームを採用した15.4型ワイド液晶ディスプレイ搭載の「Studio 1536」、インテルプラットフォームを採用した「Studio 15」、そして17型ワイド液晶ディスプレイを装備した「Studio 17」の3モデルで構成されている。いずれもHDMI出力端子を標準で持ち、フルHD液晶やBlu-ray DiscドライブをBTOで選択可能な「マルチメディアノート」としての用途が前面に打ち出され、エントリー向けの「Inspiron」シリーズや、ゲーマー/ハイエンドユーザー向けの「XPS」シリーズ、Netbook「Inspiron Mini」シリーズといった異なるブランドのノートPCと差別化が図られている。

 今回は、その中から2008年10月にプラットフォームを一新して、パフォーマンスと機能の強化が行われた「Studio 15」を紹介しよう。このリニューアルでは、ボディデザインやマルチメディアノートとしての方向性はそのままに、最新の「Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー」に対応して基本性能を高めたほか、eSATA/USB共有ポートの追加をはじめ、バックライト付きキーボードや天板デザインの追加など、さまざまな変更がなされている。

チップセットを一新して新世代モデルにリニューアル

プラットフォームを一新したStudio 15

 2008年6月に初号機が登場したStudio 15だが、従来モデル(“プチぜいたく”を味わえるミドルレンジノートPC――デル「Studio 15」)からの飛躍として、内部システムの一新が挙げられる。具体的には、Intel GM965/PM965 Expressチップセットから、新世代のIntel GM45/PM45 Expressチップセットに更新された。オンボードグラフィックス選択時はGM45、外付けGPU選択時はPM45型番のチップセットを搭載するのは従来機と同様だ。GPUの選択肢がATI Mobility Radeon HD 3450(グラフィックスメモリは256Mバイト)から変化がないのは寂しいところだが、オンボードグラフィックスがHD動画のハードウェアアクセラレーション機能に対応したIntel GMA 4500MHDになったことで、より安価に本機を購入可能になったのは見逃せない(従来はBD-ROMドライブ選択時は外付けGPUの選択が必須だった)。

 スロットイン方式の光学ドライブには、DVDスーパーマルチドライブかBlu-rayコンボドライブ(Blu-ray Discへの書き込み不可)のいずれかを選択できる。手近にある大画面テレビにHDMIケーブル1本で接続して、DVD-VideoやBlu-ray Discタイトルを気軽に楽しめるのは前モデルと変わりない。

外付けGPUにはヒートシンクが装着されている
こちらはオンボードグラフィックス(Intel GM45 Express)の内部基板
ExpressCardスロットに収納可能な赤外線リモコンが付属する

 メモリはDDR3-SDRAMではなく、DDR2のままだが(容量は2/3/4Gバイトから選べる)、CPUはすべてFSB 1066MHzサポートとなり、Core 2 Duo T9400(2.53GHz/2次キャッシュ6Mバイト)を筆頭に、TDPが25ワットに下がったCore 2 Duo P8600(2.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)かP8400(2.26GHz/2次キャッシュ3Mバイト)に高速化された。細かいところでは、ACアダプタが同社の大企業向けモデルLatitudeシリーズと共通のスリムタイプに変更され、取り回しがよくなった。

 そのほか、Serial ATA HDDは320/250/160Gバイトから(いずれも5400rpm)、無線LAN機能はIEEE802.11b/g(Dell Wireless 1397)、IEEE802.11a/b/g/n(Intel WiFi Link 5100、Intel WiFi Link 5300)の3種類から選択できる。Bluetooth 2.0+EDRや指紋認証デバイスの追加、Webカメラの内蔵、9セルバッテリー(標準は6セル)の追加などもBTOオプションに用意されている。ちなみにOSはWindows Vistaのみで、 Ultimate(SP1)/Home Premium(SP1)/Home Basic(SP1)の32ビット版から選ぶ形だ。

新型ACアダプタのサイズは65(幅)×127(奥行き)×16(厚さ)ミリ、2ピンタイプの電源ケーブル込みで約330グラムある(写真=左)。奥が容量11.1ボルト 56ワットアワーの6セルバッテリー(最大約5時間14分駆動)で、手前が11.1ボルト 85ワットアワーの9セルバッテリー(最大約7時間36分駆動)。9セルバッテリー装着時は底面にバッテリーが出っ張る形になる(写真=右)

インタフェースは、左側面のUSB端子がeSATA共用となったほかは従来機を継承している。主な端子は左右両側面に振り分けられており、前面(写真=左)と背面(写真=右)はすっきりしている

左側面には無線LANの電源スイッチ、HDMI(Ver.1.2a準拠)、アナログRGB、2基のUSB 2.0(うち上部はeSATA共用)、ギガビット対応の有線LAN、サウンド、ExpressCardスロット、SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード対応のメモリカードスロットが並ぶ(写真=左)。右側面には4ピンのIEEE1394と2基のUSB 2.0がある(写真=右)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー