2008年のアキバはPCパーツ関連で4回の深夜販売が行われた。そのうち一番時期が早かったのは、1月20日0時に実施された製造プロセス45ナノメートルのCore 2 Duoだ。ここで、ステッピングを変更しながらも1年を通したヒット作となるCore 2 Duo E8500/E8400/E8200が登場。極寒の中でのイベントとなったが、入荷数が比較的少なかったこともあり、22時ごろに製品引換券を配り終えるショップが続出し、「予想以上の反響」(ドスパラ秋葉原本店)といわれた。
年末まで続くNetbookブームも1月に始まっている。2007年中に世界で“199ドルPC”として話題を集めていた「Eee PC 4G-X」が4万9800円で国内デビュー。その後、小型PC向けの新しい省電力CPU「Atom」を搭載したマシンとして、MSIから「Wind Netbook U100」が登場し、あとに続くNetbookの標準スペックがほぼ形作られた。ただし、当時はPCリテラシーの高いユーザーだけが注目している状況で、現在ほどの大ヒットを予想する声はPCパーツショップ内でも聞かれなかった。
2月には、HD映像の表示支援機能やエントリーGPUとの「Hybrid Graphics」機能を備える高性能チップセット「AMD 780G」を搭載したマザーボードが登場。また、同時期にNVIDIAの新GPU「GeForce 9600 GT」採用のグラフィックスカードも出回り始めた。どちらも1年を通したヒット作となる。
そのほか、3月末までに目立ったのは大容量HDDの値下げ競争だ。円高の影響で価格の下落が続くなか、T-ZONE.PC DIY SHOPやTSUKUMO eX.などが500GバイトHDDを7980円の特価で販売して話題を集めていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.