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ソニーは1月6日、VAIO2009年春モデルを発表した。2008年12月24日に予告を開始した新モバイルPCは投入されず、既存モデルの性能/機能強化が中心のマイナーバージョンが行われた。デスクトップPCは25.5型ワイド液晶ディスプレイ一体型のクリエイティブ用途向けPC「VAIO type R」を筆頭に、24型/20.1型/15.4型ワイド液晶一体型のAV機能重視モデル「VAIO type L」、20.1型ワイド液晶一体型PCのエントリーモデル「VAIO type J」をラインアップする。ノートPCは18.4型ワイド液晶ディスプレイ搭載のクリエイティブ用途向けPC「VAIO type A」をはじめ、16.4型ワイド液晶のAVノートPC「VAIO type F」、15.4型ワイド液晶のシンプルPC「VAIO type N」、14.1型ワイド液晶のデザイン重視モデル「VAIO type C」、13.3型ワイド液晶のパワフルモバイル「VAIO type S」、13.1型ワイド液晶のハイエンドモバイル「VAIO type Z」、11.1型ワイド液晶のハイビジョンモバイル「VAIO type T」を投入する。発売は1月10日から順次行われる予定だ。
春モデルではOSの64ビット対応や、テレビ視聴/録画/管理ソフトウェアの「Giga Pocket Digital」がワンセグデータをフルセグ放送と別管理することで高速の書き出しに対応したほか、番組表が改善され視認性がアップしたのが特徴だ。
デスクトップPCは、フラッグシップモデルのtype RとAV機能重視のtype L(15.4型ワイド液晶のVGC-LJ54B/Wを除く)でOSに64ビット版のWindows Vista Home Premium(SP1)を採用したのがトピックだ。いずれも4Gバイトのメインメモリ(DDR2 SDRAM)を搭載し、メモリをフル活用(32ビット版は約3.2Gバイトまで)できるようになったほか、最大搭載メモリ容量が12Gバイト(type R)/8Gバイト(type L)に増加した。24型ワイドと20.1型ワイド液晶を搭載した上位機の店頭モデルはホワイトのみだが、直販のVAIOオーナーメードモデルではブラックが選べるようになった。
液晶一体型PCのエントリーモデルtype Jでは、最上位機にBlu-ray Discドライブが採用され、全モデルでHDD容量が500Gバイトに増え、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANを内蔵した。店頭モデルでは新色のライムグリーンが、直販のVAIOオーナーメードモデルではライムグリーンとピアノブラックが追加された。
一方のテレビサイドPC「TP1」は、対応アプリケーションで動画変換を高速化するハードウェアトランスコーダーの「VAIO AVCトランスコーダー」を内蔵することでHD画質の長時間録画をサポートし、HDD容量が1Tバイトに増量してテレビ機能をさらに楽しめるようになった。
ノートPCは最上位のtype AとAVノートPCのtype F、モバイルPCではtype Zとtype Tで64ビット版のWindows Vista Home Premium(SP1)が導入され、それにあわせてメモリ搭載量が標準で4Gバイトに増加した。特にtype Aとtype Fは最大8Gバイトのメモリを搭載できるようになり、type Aの付属ソフトウェア「Photoshop Elements」や「Premiere Elements」が最新のバージョン7になった。
シンプルノートPCのtype Nは新色のピンクが追加されて全3色のカラーバリエーション展開になり、最上位モデルでBlu-ray Discドライブを採用した。デザインノートPCのtype Cも同様に最上位モデルでBlu-ray Discドライブを採用し、店頭モデルではピュアホワイト、アーバンブラック、ブレイジングレッド、ラグジュアリーピンクの4色が用意され、直販モデルでは従来のノーブルブラウンを継続しつつ、ヌードベージュとベリーパープルが追加された。
モバイルPCでは、type Sが外付けGPU搭載モデルが省かれる一方、CPUやHDD容量が強化され、直販モデルで新色のチタングレーが選択できるようになった。また、type Tの直販モデルでは新色のプラチナホワイトに加え、クールハイライトとバーチカルストライプという新柄が用意され、type Zの直販モデルでは新柄のシャドーボーダーとラインストームが選択可能になった。
なお、直販のVAIOオーナーメードモデルで約4割の購入者が選択しているという無償の「メッセージ刻印サービス」が、従来のtype Tに加え、type C/Z/Sにも拡充されたのも春モデルのトピックだ。
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