DDR2とDDR3に対応した「P45-8D Memory Lover」は、現在のようなメモリ規格の移行期にはとてもありがたいマザーボードだ。マザーはそのままでメモリだけ交換可能。そして、昨今のように64ビットOSを利用するなどで、4Gバイトを超すような大容量メモリ時代には、両方の規格で4枚のメモリを搭載できるというのは、パフォーマンスを求めるユーザーとしてはマストな条件になる。DDR2でもDDR3でも、どちらでもMAX4枚搭載できるP45-8Dの価値は大きい。
現在、P45-8Dのラインアップには、「P45-8D Memory Lover CPUファンバンドルモデル」が加わっている。価格は、P45-8D Memory Loverより7000〜8000円程度高いものの、大型クーラーユニットが付属しているので割高感はない。ただ、クーラーユニットの高さが、マザーボード面から約16センチもあるため、自分が使っているPCケースに組み込めるか確認しておく必要がありそうだ(特にパッシブダクト付きのPCケースは注意したい)。
前回、P45-8D Memory LoversをレビューしたときのBIOSバージョンは1.1だったが、その後、1.2にバージョンアップしたのち、最近になって、3.0がリリースされた。2.0を飛び越して3.0に進んでいるが、最新のBIOSではマウスの操作や多国語表示、GUIなどに対応したEFI(Extensible Firmware Interface)タイプになるなど、確かに従来のAMI BIOSからは大きく変わっている。
MSIはEFIタイプのBIOSをClick BIOSと呼んでいるが、そのメニュー構成は、初期の内容から変更され、MSI独自のオーバークロック機能である「Cell Menu」や「Hardware Monitor」などを独立させたことで5つのルートメニューが用意された。
メインとなるのは「Setting」で、一般的なBIOSで用意されているシステム設定を行う。なお、ルートメニューの右上にある「Langage」を日本語に設定すると、ほとんどの項目が日本語表示となる。
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