2画面液晶+3波デジタル+水冷システム搭載のフラッグシップモデル「FMV-BIBLO NW/C90N」の魅力に迫る(第3回)富士通初の水冷PC徹底解剖

標準でデュアル液晶ディスプレイを搭載し、充実のAV機能を備えたプレミアムノートPC「FMV-BIBLO NW」。今回は最上位機にふさわしい高い性能や優れた使い勝手を見ていこう。

» 2009年03月16日 10時00分 公開
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最上級のAV環境を提供してくれる水冷システム

「FMV-BIBLO NW/C90N」

 前回はデュアル液晶ディスプレイの「タッチスクエア」をはじめ、3波デジタル放送の対応やBlu-ray Discドライブを搭載した充実のAV機能が光る富士通のノートPC「FMV-BIBLO NW/C90N」を見てきた。ここでは、それらを支える水冷システムや、インテル® Core™ 2 Duo プロセッサーとモバイル インテル® 4シリーズ Expressチップセットの実力をチェックしよう。

 まずは、コンシューマー向けノートPCでは国内初搭載となる水冷システムに注目だ。一般的に、PCが高性能・多機能であればあるほど、CPUやチップセットの消費電力が増える傾向にある。大型の冷却システムが導入できるデスクトップPCはともかく、放熱面積が限られるノートPCでは性能と静音性は常にトレードオフの関係にあり、PCメーカーの腕の見せ所となっている。

 その点、FMV-BIBLO NW/C90Nは水冷システムと空冷システムを組み合わせたハイブリッドクーラーユニットを搭載することで、高い性能と豊富なAV機能を両立しながら、コンパクトなノートPCに仕上げているのがポイントだ。水冷ユニットの構造はこちらの記事(「そこまでやって大丈夫?:富士通がFMV-BIBLO NWをむいてくれた」)に詳しいが、クーラーユニットの素材はアルミニウムで、CPUジャケットの部分に銅のプレートを組み込んでいる。ここに小型のポンプが用意され、2本のパイプで冷却液を循環させる構造だ。CPUやノースブリッジの熱は、クーラーユニットや冷却液を経由して本体背面にある放熱口に伝わり、ここで冷却ファンが熱を排気する仕組みとなっている。

 同社では「テレビ視聴時でもささやき声よりも低い約25dBの静音性を実現」しているという。実際、冷却ファンが最高速で回転する起動時を除けばいたって静かであり、システムに高い負荷をかけても耳障りな騒音が発生することはなく、ポンプの作動音が起動していることをかすかにうかがわせるだけだ。見た目にスマートでありながら、システムに負荷をかけ続けてもファンを高速に回すことなく静かな環境を維持できており、これならば高画質なBlu-ray Discコンテンツや地上デジタル放送を思う存分満喫できる。

水冷システムと空冷システムを組み合わせたハイブリッドクーラーユニット。一般的な水冷システムは冷却液の補充などが必要だが、本機はメンテナンスフリーで、ユーザーが水冷システムを意識せずに静かな環境を得られるのがメリットだ

最上位モデルらしい使い勝手のよさを実現

テンキーを備えた大型のキーボードを採用する

 最上位モデルだけに、細かい使い勝手にも気が配られている。FMV-BIBLO NFシリーズで好評だったテンキーを装備した日本語103キーボードは、キーピッチが約18.4ミリ、キーストロークが約3ミリと、デスクトップPCからの移行もスムーズに行える。ノートPC向けにコンパクトに最適化されているだけでなく、キー入力が多いEnterキーが大きめのサイズで、Enterキーとテンキーの間はキートップ同士で約7ミリの幅を設けたり、カーソルキーもほかのキーより一段下げた配置でタイプミスをなくしたりといった工夫が見られる。

 「フラットポイント」と名付けられた2ボタン式のポインティングデバイスは、シナプティクスの多機能ドライバが導入されており、パッドの右辺を利用した上下スクロールのほか、ユーティリティで設定を有効にすることでコーナータップによるアプリケーション起動だけでなく、ジェスチャー機能にも対応している。パッド上で指を回転させながらなぞることで上下/左右にスクロールさせる「カイラルモーション」、2本の指をパッド上で開閉することで画像やウィンドウの拡大/縮小を行う「ピンチ」、パッド上で指をすばやくはじくように動かすことでポインタを高速移動させる「モーメンタム」などの機能が手軽に使える。

 タッチパッドの操作が不慣れな人には、USB接続のレーザーマウスを同時に購入することができ、自分にあった操作方法を選べるのもうれしいところだ。なお、クリックボタンの中央にある指紋センサーは、WindowsのログオンやWebサイトのID/パスワード入力に利用できるだけでなく、画面の上下スクロールも行えるので重宝する。

タッチパッドにはシナプティクス製の多機能ドライバが導入済みだ
上下/左右へのスクロール機能をはじめ、ジェスチャー機能にも対応
赤外線リモコンと、横スクロールに対応したレーザーマウスが選べる

指紋認証の設定にはSoftex製のOmniPassが採用されている
指紋の登録は「OmniPassコントロールセンター」で行う
指紋センサーを使ったスクロール機能はオフにも設定できる

 AV面では、前回の記事で細かく触れた「タッチスクエア」による直感的な操作だけでなく、付属の赤外線リモコンで市販のBlu-ray Discレコーダーのように扱える。リモコンにはテレビ番組の選局用に1〜12のボタンや再生/録画/早送り/早戻しのボタンがあるほか、Windows Media Centerボタンも設置されており、オンラインコンテンツをリモコン操作で楽しめる。これらの操作はPC上からも行えるが、PCから少し離れた場所で楽な姿勢でAVコンテンツを楽しむには、やはりリモコンは欠かせない。

サブディスプレイのタッチスクエアが、ワンタッチボタンやランチャ機能の役割を果たしている
スタートモードには、最大15個までアプリケーションやフォルダ、リンクを登録することができる
Supportボタンの割り当ては、「ワンタッチボタン設定ウィザード」で自由に変更することが可能だ

Windows Vistaを快適に利用できるパフォーマンスを発揮

Windowsエクスペリエンスインデックスの画面

 最後に、ベンチマークテストを使って本機のパフォーマンスをチェックしよう。本機の主なスペックは、CPUが2.4GHzで駆動するインテル® Core™ 2 Duo P8600、メモリが2Gバイト(1Gバイト×2)のDDR3 SDRAM、チップセットはインテル® GM45 Expressで、OSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは右に掲載したが、操作感に直結するプロセッサやメモリ、ハードディスクのスコアはいずれも5.3以上と申し分ない。チップセット内蔵のグラフィックス機能(インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター 4500MHD)を用いているため、グラフィックス関連のスコアはやや落ちるが、それでも4.1となっており、Windows Vistaをストレスなくこなせる性能を持っていることが分かる。

 PCMark05の総合スコアも4200を越えており、日常的なオペレーションで不満を覚えることはほぼないはずだ。本格的な3Dゲームのプレイには向かないが、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3はHighの設定で3650、Lowで2555のスコアを記録しており、この程度のライトなゲームであれば十分快適に楽しめる性能を備えている。

PCMark05のスコア
3DMark06(1024×768ドット)のスコア
FF XIベンチのスコア

 ちなみに、同社直販の「WEB MART」ならば、CPUを高速なインテル® Core™ 2 Duo P9500(2.53GHz/2次キャッシュ6Mバイト)に、メモリ容量を最大の4Gバイト(2Gバイト×2)に強化することも可能だ。また、無線LANでIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)を選べば、「インテル® Centrino® 2 プロセッサー・テクノロジー」に対応するほか、通常は1年の保証期間を3年間に延ばすこともできる。WEB MARTでは定期的にお得なフェアや割引クーポンを発行(要アンケートの回答)しており、細かくチェックすることで思わぬ価格で本機を購入できる可能性がある。

高性能・多機能でありながら身近なハイエンドAVノートPC

光沢塗装が施されたシャイニーブラックのボディが光る

 以上、全3回にわたって富士通のフラッグシップノートPC「FMV-BIBLO NW/C90N」を見てきたが、本機がPCとAVの両面で高い機能と性能を備えているのが分かる。フルHD対応の大画面ワイド液晶ディスプレイやユニークなサブディスプレイ、そして3波デジタル放送に対応したテレビチューナーや記録型Blu-ray Discドライブの搭載に加え、静音性に優れた水冷システムの内蔵など豪華絢爛(けんらん)な装備に目を奪われる。ビジネス用途で欠かせないOffice Personal 2007(SP1)を筆頭に、辞書やはがき作成ソフトウェアといった実用タイトルも満載で、購入後すぐに活用できるのも心強い。

 細かいところでは、化石原料使用量や炭酸ガス発生量が少ない植物性のプラスチックを本体の約70%に採用してリサイクルに配慮しているほか、梱包(こんぽう)用の段ボールやマニュアルの印刷に環境負荷の少ない大豆インキを使用するなど、環境面にも目配りがされている。

 シャイニーブラックに彩られたシンプルなデザインのボディは、ことさらハイエンドな仕様を意識させず、PC初心者から上級者まで幅広い層にマッチした快適ノートPCに仕上がっている。本機に少しでも興味があるならば、まずはWEB MARTの製品ページを訪れてほしい。そこには思わぬ発見があるはずだ。

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提供:富士通株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日