最近はEIZOチャンネルに何度もおじゃましているゲイムマンです。そのせいか、もはや並の液晶ディスプレイの画質では満足できないカラダになりつつあります。今回はわたしのお気に入りディスプレイ「FlexScan HD2452W」を使って、ファミコン世代には感涙もののレトロゲーム「スペランカー」の完全新作をプレイしてみました。最新のワイド液晶ディスプレイと伝説のゲームが出会うとき、一体どんな化学反応が起るのか!?
「スペランカー」というゲームをご存じだろうか。起源は1983年に登場したATARI 8ビットコンピュータ向けのアクションゲームまでさかのぼるが、日本で広く知られているのは1985年にアイレム(現アイレムソフトウェアエンジニアリング)が発売したファミコン版だ。どちらも洞窟(どうくつ)探険家が、最深部にある秘宝を目指して突き進むというシンプルな内容のゲームになっている。
ファミコン版が今でもゲーマーの語り草になるほど有名になったのは、史上最弱と評された主人公(スペランカー)の「弱さ」に、プレイした誰もが強烈なインパクトを受けたからだ。何しろ、探険家が主人公にもかかわらず、自分の身長にも満たない段差から落ちただけでミスとなる。さらに、急な下り坂で前方にジャンプしてもミス、自分でたいたフラッシュに当たってもミス、さらにコウモリのフンに当たってもミス……。ゲームキャラクターとしてだけでなく、現実の人間と比べても、ちょっとあり得ない貧弱さなのだ。
でも何度かプレイしていくうちに、単にキャラクターが貧弱なだけのゲームではないことに気付く。ステージの内容を覚え込み、慎重に操作すれば少しずつ先へ進めるという、高い難度ながらゲームバランスがよく練られていることが分かってくるのだ。慣れてくれば、1つ1つの障害をクリアして先へ進むのが快感にさえなる。
そんな独特のゲーム性が受け、2007年の東京ゲームショウで行なわれたイベント「レトロゲーム・アワード2007」では、スペランカーが並み居る強豪を抑えて優秀賞を獲得した。このイベントではわたしも審査員として参加したのだが、優秀賞はファン投票の上位5本を順当に選んでいる。ファン投票の結果を見て、スペランカーがそれほどまでの支持を得ていることに改めて驚いたものだ。
ところで、わたしは今までスペランカーをクリアしたことがない。その難度の高さに、長年跳ね返されてきたのだ。だが先日、ファミコン版発売から24年にして、ついに! ステージ1だけはクリアした。今はステージ2に挑戦中だけど、心が折れそう。かなり忍耐力が養われるゲームだったりする。
さて、相変わらず前置きが長くなってしまったが、本題に移ろう。そのスペランカーの最新作「みんなでスペランカー」が3月にアイレムソフトウェアエンジニアリングからダウンロード専用で発売予定なのだ。みんなでスペランカーといえば、2008年の東京ゲームショウに出展され、多くのギャラリーを集めたことも記憶に新しい。
気になるプラットフォームは何とプレイステーション3(PS3)で、ファミコン時代からグラフィックスが大幅にパワーアップしている。それでいて、価格は2400円と手ごろだ。ファミコン版から24年もたってPS3で再会できるとは、うれしいけど、また数え切れないほどゲームオーバー画面を見るはめになる予感が……。
何はともあれ、PS3の高画質でスペランカーがどうリメイクされているのか、さっそく確かめてみよう。今回はそのグラフィックス性能を最大限まで引き出すため、ナナオのショールーム「EIZOガレリア銀座」に押しかけ、ハイビジョン対応ゲームに最適な24.1型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan HD2452W」にPS3をつなぎ、みんなでスペランカーをプレイしてみた。
今さらだけど、いくらゲームのグラフィックスが細かいところまで描き込まれていても、それを再現できる品質の液晶ディスプレイがなければ、その感動や楽しさは半減してしまう。最近の美麗なグラフィックスのゲームをより深く味わうためには、高品位な液晶ディスプレイが欠かせない。HD2452Wは過去の経験から、わたしが信頼を置いているゲーム用ディスプレイなのだ。
HD2452Wで最新ゲームを満喫:ゲイムマンが東京ゲームショウ2008で「FlexScan HD2452W」と運命の再会!?
EIZOのゲーム画質に酔いしれる:ゲイムマンの「FlexScan HD2452W」が大好きだ!?
次のページでは、ゲームシステムやグラフィックスを大きく進化させたスペランカーの世界がHD2452Wでどう表現されるのか、じっくりチェックしていこう。
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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年4月22日