16:9の15.6型液晶を採用した「Inspiron 15」で新生活を始めようシックな春の新色で(1/2 ページ)

» 2009年03月25日 16時00分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

新色を採用したシックなデザイン

Inspiron 15。5万9980円〜

 2009年1月に発表されたデルの「Inspiron 15」は、15.6型ワイド(1366×768ドット)のTrueLife光沢液晶を採用した個人向けスタンダードノートPCだ。アスペクト比16:10の15.4型ワイド(1280×800ドット)液晶とインテル製CPUを採用するエントリーモデル「Inspiron 1525」、およびAMD製CPUを搭載した「Inspiron 1526」の後継にあたるモデルで、画面の上下に黒帯が表示されることなくハイビジョンコンテンツを楽しめるアスペクト比16:9の液晶を新たに採用したほか、Blu-ray Discの再生と記録に対応したBlu-rayコンボドライブをBTOメニューに加えるなど、スタンダードながらもマルチメディア機能に重点を置いた構成が選べるようになっている。

 Inspiron 15では、天板の中心にシルバーの「DELL」ロゴが入る従来のデザインを踏襲しつつ、新色のカラーバリエーションを採用することで全体的な印象をリフレッシュしている。Inspiron 1525/1526は、8色ものトップカバーを取りそろえて自分好みのカラーを選べるのが大きな特徴となっていたが、Inspiron 15のカラバリは、マット仕上げの「クール・ブラック」「クラシック・レッド」「インテリジェント・ブルー」と、光沢仕上げの「パシフィック・ブルー」の4色で展開されている。Inspiron 1525/1526のポップでキャッチーな色づかいから一転して、Inspiron 15のカラーはいずれも落ち着きを感じさせるシックな色合いだ。

本体前面/背面/左側面/右側面

 液晶ディスプレイを開くと、液晶パネルとキーボードのフレームとパームレストにはグロス感豊かなピアノブラック仕上げが施されていて、つや消しのシルバーだった前モデルと比較した場合、質感のよさがぐっと際だっている。ただし、パームレスト部分もつややかなのでどうしても指紋は気になってしまう。キーボード上部には、横長のスピーカーグリルとシルバーの電源ボタンのみが配置され、とてもすっきりとしたデザインだ。

天板にシルバーのDELLロゴをあしらったおなじみのデザイン。写真は光沢仕上げの「パシフィック・ブルー」モデルだ(写真=左)。1366×768ドット表示に対応した15.6型ワイド液晶を採用する。アスペクト比16:9の光沢パネルは、ハイビジョンコンテンツとの相性がいい(写真=右)

余裕のある入力環境だが、少しクセも

Homeキーの右側にPage Up/Page Dnキーが回りこむレイアウトを採用する。ファンクションキーがFnとの併用になるのもやや特殊だ

 スクエアキーを採用したフルサイズの日本語キーボードは、しっかりとしたクリック感がある比較的重めのタッチで、キートップのぐらつきも少なく、タイピング中心の用途でも快適に使用できる。ただし、矢印キーがほかのキーより一段下がった独立レイアウトではないうえに、通常一番右端に配置されているEnterキーのさらに右側にHome/Page Up/Page Dn/Endの4つのキーが縦一列に配置されているという、ややイレギュラーなキー配置を採用する。慣れるまではタイピングミスが頻発しそうで賛否が分かれるところだろう。

 さらに最上段には液晶ディスプレイの輝度調整やマルチメディア操作キーが並び、Fnキーとこれらの特殊キーを同時に押すことでファンクションキーが利用できるという、特殊な仕様になっている。最上段のキーに特殊キーが割り当てられていること自体は珍しくないが、Fnキーとの組み合わせによるホットキーとして実装されているのが一般的で、日本語変換システムの変換やショートカットキーなど、使用頻度が高いファンクションキーまでホットキーとして実装されているのはかなり不便に感じる。もっとも、Fnキーを併用するファンクションキーの設定は、BIOSで標準的な仕様に切り替えることができるので、致命的ではない。

 ポインティングデバイスは、2ボタンタイプのタッチパッドで、パッド面はパームレスト部と同様のつややかさを保ちながらも指の滑りをよくするためのこまかな凹凸処理が施され、さらりとした指触りだ。アルプス電気製ドライバが導入されていて、デル独自のタッチパッド設定ユーティリティ「Dell Touchpad」から外付けUSBマウスが接続された場合に自動的にタッチパッドを無効にする設定や、各ボタンへの機能割り当てといった設定、円を描くようにパッドをなぞることでスクロールを可能とする「サークルスクロール」、パッドの左端をなぞることでズームを実行する機能などが利用できる。

タッチパッドの設定は「Dell Touchpad」から行う。マウス接続の有無でタッチパッドのオン/オフを切り替えも可能。ドライバはアルプス製で、タッチパッドの端を使ったスクロールやズーム機能を利用できる

ベーシックからハイパフォーマンスまで自由に選べるBTOメニュー

底面のカバーを外せばメモリスロットにアクセスできる。HDDは左パームレスト下にある

 BTOメニューで選択できるCPUは、Celeron 575(2.0GHz、2次キャッシュ1Mバイト、FSB 667MHz)と、Core 2 Duo P8600(2.4GHz、2次キャッシュ3Mバイト、FSB 1066MHz)/同P8700(2.53GHz、2次キャッシュ3Mバイト、FSB 1066MHz)の3種類。メモリ容量は2Gバイト(1Gバイト×2)/3Gバイト(1Gバイト×1+2Gバイト×1)/4Gバイト(2Gバイト×2)、HDD容量は320/500Gバイト容量(5400rpm/Serial ATA)となっている。光学ドライブは、2層書き込み対応DVDスーパーマルチドライブに加え、Blu-rayコンボドライブも選べるのがポイントだ(ただし、CPUがCeleron 575だとBlu-rayコンボドライブは選択できない)。

 そのほかオプションとして、130万画素WebカメラやSound Blaster Audigy ADVANCED MB、6セルリチウムイオンバッテリーが用意されているほか、ネットワーク機能にはIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0)対応の無線LAN(Dell Wireless 1515もしくはインテルWiFi Link 5100)や、Dell Wireless 365内蔵Bluetoothモジュール(V2.0+EDR)なども選べる。

 なお、IEEE802.11b/g対応無線LAN(Dell Wireless 1397)とギガビットLAN、7-in-1メディアカードリーダー、DLNA対応ソフトウェア「Cyberlink Remote Media」などは基本構成時でも標準搭載されている。また、130万画素Webカメラを選択した場合は、顔認証ソフトウェアが無料で追加される。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)とWindows Vista Business(SP1)ダウングレード(Windows XP Professional)の2種類で、いずれも32ビット版だ。

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