プリインストールOSの選択肢はどちらも共通である。Windows Vista Business SP1(SP1/32ビット版)、Windows Vista Business SP1(64ビット版) 、Windows Vista Home Basic SP1のほか、Windows Vista Business SP1のダウングレードによるWindows XP Professional SP2プリインストールサービスも用意される。また、SFのみはOSなしでのオーダーも可能だ。
今回試用した評価機の基本スペック | ||
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モデル名 | dx7500 MT/CT | dx7500 SF/CT |
CPU | Core 2 Duo E8600(3.33GHz) | Core 2 Duo E8500(3.16GHz) |
メモリ | 2GB(1GB×2) | 2GB(1GB×2) |
HDD | 160GB(RAID 1) | 160GB |
グラフィックスカード | GMA 4500HD(チップセット内蔵) | Radeon HD2400XT(256MB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | DVDスーパーマルチ |
3.5インチベイ | フロッピードライブ | カードリーダー |
OS | Windows XP Professional(SP3) | Windows Vista Business(SP1) |
価格(税込) | 10万7940円 | 9万6390円 |
同じマザーボードを採用している両者だが、BTOでの選択肢が多く、幅広い構成が可能になっている。今回利用した評価機のスペックはそれぞれ右の表にまとめたとおりだが、この構成でベンチマークテストを実施してみた。
MTはWindows XP Professional SP3(Windows Vista Businessダウングレード)、SFはWindows Vista Business SP1(32ビット版)とOSも異なっている。どちらも高速なCPUを搭載していることもあり、ビジネス用途では快適に使えるスコアをマークしている。グラフィックスカードを搭載しているぶん、SFのほうが多少グラフィックス関連のスコアがよくなっている。
動作時の静音性についても下の表にまとめてみた。騒音計はフロントマスクから約20センチの距離において測定している。静音性に優れているのはMTのほうで、ボディ内部に余裕があるうえグラフィックスカードを搭載していない点でも有利で、負荷時でも動作音は実に静かだった。SFもアイドル時は静音といえるレベルにはあるが、はっきり分かる程度の動作音があり、3DMark06実行時にはちょくちょく騒音が大きくなる時があった。
騒音(正面から20センチ、環境騒音33デシベル) | dx7500 MT/CT | dx7500 SF/CT |
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起動時 | 42デシベル | 50デシベル |
アイドル時 | 37デシベル | 40デシベル |
PCMark05時 | 38デシベル | 41.5デシベル |
3DMark06時 | 38デシベル | 41.5〜46.5デシベル |
スリムタワーのdx7500 SF/CTは、最小構成のOSなしで2万9820円から用意されている。Windows Vista Home Basic(SP1)をプリインストールした価格は、スリムタワーのSFで3万9690円、マイクロタワーのMTで6万1740円と安い。ただし、最小構成、特にSFの最小構成時はビジネス用と考えても低スペックであることには注意が必要だ。かといって「〜円の差なら追加しておこう」というようにBTOであれこれ欲張って追加していくと普通のPCと変わらない価格になってしまう。
逆に言えば、本製品はそういう買い方をするPCではないということだろう。保証もしっかり受けられるメーカー製PCの新品でありながら、初期投資額をこれだけ抑えられるということこそが最も重要で、これまでそういう選択肢が少なかっただけに貴重な存在となるはずだ。BTOの選択肢が豊富なため、ユーザー自身できちんと機能の取捨選択をする必要はあるものの、ビジネス向けのPCをできるだけ安く調達したいというユーザーにとっては、大いに検討する価値があるだろう。
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