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ソニーは4月7日、VAIOの2009年夏モデルを発表した。ノートPCは、15.4型ワイド液晶を備えたエントリー機「VAIO type N」、デザイン重視の14.1型ワイド液晶搭載機「VAIO type C」、13.3型ワイド液晶を装備したモバイル機「VAIO type S」をラインアップ。デスクトップPCは、24型/20.1型ワイド液晶一体のAV機能重視マシン「VAIO type L」、20.1型ワイド液晶一体のエントリー機「VAIO type J」の新モデルを投入する。4月18日から順次発売する予定だ。
いずれも既存製品のマイナーバージョンアップにとどまり、新シリーズは登場しなかったが、2009年春モデルで他社に先駆けて開始したWindows Vista Home Premium(SP1)の64ビット化がエントリークラスの製品にまで拡充されているのが目を引く。それとともに全機でメインメモリの標準容量が4Gバイトに増え、Blu-ray Discドライブ搭載機ではBDオーサリングソフトの機能が強化されたほか、ソニースタイル直販のVAIOオーナーメードモデルでは新色と新柄が加わるなど、小幅ながら進歩が見られる。
なお、ソニーは毎シーズン、VAIOの新機種を数回に分けて発表しており、今回はノートPCとデスクトップPCの売れ筋モデルが中心だ。アナウンスされなかった機種については、後日モデルチェンジが行われる製品もあると予想される。
新モデルで注目したいのが、Blu-ray Discドライブ搭載機に付属するBDオーサリングソフト「Click to Disc Editor」がVer.2.0にバージョンアップしたことだ。写真管理ソフト「PMB」(Picture Motion Browser)から同ソフトを直接起動でき、BDのネットワーク拡張機能であるBD-Liveに対応したディスクを作成可能になっている。ソニーによれば、パーソナルコンテンツ用にBD-Live対応ディスクを作成できるソフトは世界初という。
作成できるBD-Liveディスクは2種類で、1つはユーザーが写真を登録したオンラインアルバムにアクセスする機能を持つディスク、もう1つはGPS付きデジタルカメラ/ビデオカメラで撮影した映像にオンラインから取得した地図情報を添えて表示する機能を備えたディスクだ。この2つの機能は1枚のディスク内に共存できる。
対応するオンラインアルバムはPicasaウェブアルバムとWindows Live FrameItの2つだが、Windows Live FrameItのサポートと地図情報の取得機能は発売後のアップグレードで実装される予定だ。取得した地図情報は、地図上に映像素材を表示するマップビューと、映像素材上に地図を小さく重ねて表示するマップウィンドウの2つの表示方法が選択できる。
作成したディスクは、BD-Liveに対応した民生用のBDプレーヤーで再生可能だ。ウェブアルバムや地図情報の表示はリモコンから行える。もちろん、BDドライブ搭載VAIOにプリインストールされる動画再生ソフト「WinDVD BD」でも再生できる。
店頭モデルの変更点は、OSの64ビット化やメインメモリの増量など、基本スペックの底上げに終始しているが、ソニースタイル直販のVAIOオーナーメードモデルでは従来以上に派手なカラー/デザインバリエーションが追加されているのがポイントだ。
VAIO type Nにはゴールド、VAIO type Sにはサンシャインゴールド、そしてVAIO type Cにはレッド、ピンク、ブラウンの3色のクロコダイル柄(素材は革ではなく、樹脂に型押ししたもの)が用意され、店頭モデルとは違った雰囲気に仕上がっている。
なお、カラーやデザイン以外のトピックでは、今回からVAIO type Nの直販モデルが仕様のフルカスタマイズに対応した(従来はCPU、メモリ、GPU、Officeの有無くらいしかカスタマイズできなかった)。
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